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学科 | メディア学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 竹内 長武 |
タイトル | 高橋留美子作品におけるヒロインの学生服の象徴と効果 |
内容 | 高橋留美子の三作品を挙げて、外見的特徴と内面的特徴からヒロインの学生服について考察した。外見的特徴では各々の作品で採用されている学生服のタイプからどのような印象を与えるのに効果的かをみた。一口に学生服といってもタイプは様々あり、また同作品の中でも各々のキャラクターがどのように着こなすのかで与える印象はことなってくる。しかし高橋留美子は物語の内容によって学生服のデザインを変えていたが、着こなしを変えないという特徴がある。つまり高橋留美子作品における学生服はヒロインの立場を補助する役割を担うが、ほかのキャラクターの性格を印象付ける補助として使用しないのが特徴である。そして内面的特徴からは舞台の学園要素と学生服の着用率に着目して考察 すると学園要素と着用率が反比例していた。そのため舞台と服装がミスマッチすることで、特別性を生み出した。つまり学生服は単なる記号的機能の役割としてキャラクターたちの立場を表現するだけでなくヒロインを強調する効果がある。 |
講評 | 2013年度の卒業研究は、きわめてバラエティに富んでいた。テレビのアイドル像、漫画の表現規制、妖怪のキャラクター化、ボーカロイト、表現の自由など、さまざまであった。アニメ、ゲーム、漫画、小説、表現規制など多岐にわたる。各人の関心や熱い思いが、個々の論文に反映されていて、読み応えがあった。資料的にはさらに探索すべき余地のある論考もあるが、取り上げたテーマに対する真摯な態度には、共感できるものが多かった。なかには400字で200枚近い力作もあり、熱意のほどがうかがえた。今年のゼミ生の数は30名近く。多人数であったため、個人指導という点では十分な指導が行えなかった点が反省点としてある。しかし、みんなそれぞれよくがんばったと思う。(竹内ゼミ) |
キーワード1 | 高橋留美子 |
キーワード2 | 学生服 |
キーワード3 | 記号的機能 |
キーワード4 | 外見的特徴 |
キーワード5 | 内面的特徴 |
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