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学科 メディア学科
年度 2013
ゼミ名 竹内 長武
タイトル 『ONE PIECE』にみる漫画のエンターテインメント性
内容  国民的人気を誇る漫画『ONE PIECE』。人気の理由として、壮大なストーリー・魅力的なキャラクター・心に響くセリフなどが挙げられるが、『ONE PIECE』にはそれらを引き立てるためのさまざまな演出方法が取り入れられている。①繰り返されるプロット・リアリティのある背景描写・多方向からのカメラ視点で成るコマ割りによる映画性、②ロールプレイングゲームのスタイルを取り入れた物語展開・強さを表す数字の多用によるゲーム性、③語り手の存在・物語を深化させる数々の伏線による小説性、④アトラクション気分になれる乗り物・独特な生き物と道具・異文化体験ができる舞台設定によるレジャー性、⑤生きているキャラクターが描かれたイラスト・扉絵連載・背景の群衆に紛れている隠しキャラによる絵本性、といったエンターテインメントが隠されている。漫画という媒体を最大限に活かし、漫画以上の経験を読者にさせている。『ONE PIECE』は漫画表現の可能性を大きく広げた作品である。
講評 2013年度の卒業研究は、きわめてバラエティに富んでいた。テレビのアイドル像、漫画の表現規制、妖怪のキャラクター化、ボーカロイト、表現の自由など、さまざまであった。アニメ、ゲーム、漫画、小説、表現規制など多岐にわたる。各人の関心や熱い思いが、個々の論文に反映されていて、読み応えがあった。資料的にはさらに探索すべき余地のある論考もあるが、取り上げたテーマに対する真摯な態度には、共感できるものが多かった。なかには400字で200枚近い力作もあり、熱意のほどがうかがえた。今年のゼミ生の数は30名近く。多人数であったため、個人指導という点では十分な指導が行えなかった点が反省点としてある。しかし、みんなそれぞれよくがんばったと思う。(竹内ゼミ)
キーワード1 漫画
キーワード2 ONE PIECE
キーワード3 エンターテインメント
キーワード4 映画
キーワード5 小説
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