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学科 メディア学科
年度 2013
ゼミ名 青木 貞茂
タイトル アニメが持ち得る広告としての役割~『ガールズ&パンツァー』が大洗町にもたらした広告効果とは~
内容 アニメとは本来、映像コンテンツの一種であり、娯楽である。しかし、近年アニメの視聴を動機とした旅行行動「聖地巡礼」が多く見られ人の行動を変容させているため、このコンテンツを広告と考えることが可能である。その中でも茨城県の大洗町では、「ガールズ&パンツァー」というアニメにその町が登場したことで、2011年の東日本大震災からの復興し、広告としても大成功を収めた。ではなぜこのアニメは成功したのか。そもそもアニメに影響される生活者は萌という感情を共有できるオタクと呼ばれるサブカルチャーに興味を持つ人々である。彼らはその二次元的な感情を三次元で追体験したいという欲望を持っている。ここでその欲望の実現を手助けするのがアニメだったのである。アニメに現実世界とまったく同じ風景を描き、かつその描かれた場所にそのアニメのキャラクターであったり世界観を持ち込む。こうすることで、ターゲットが訪問すべき場所を作り出したのである。それに加え、このアニメは「戦車」と「女子高生」という相容れない要素を二軸に展開しギャップ萌えによってターゲットの注目を集めかつそれぞれのジャンルのファンを獲得できる為そもそものターゲット層自体を拡大することに成功している。以上のようなアニメを制作・放送したことで、本来広告が持ち得るはずの認知、行動、拡散の効果を持ち、かつ広告として成功したのだと考えられる。
講評 青木ゼミの卒論では、広告表現、広告メディア、広告クエリエーター、キャンペーン、
ブランド、文化、環境などに関する具体的なケース分析、歴史分析、理論的な分析などがあります。ゼミ生が、実際の広告を分析し、自分でキャンペーン、ブランド広告 を企画・立案した経験に立脚して問題意識を発展させた上で書かれた力作論文です。
広告を中心としながらもビジネスよりのものもあれば文化論的なものもあるといった
ようにテーマ、方法論ともに幅の広さが特徴です。
キーワード1 聖地巡礼
キーワード2 オタク
キーワード3
キーワード4 ギャップ萌え
キーワード5 追体験
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