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学科 社会福祉学科
年度 2008
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル アルコール依存症者への支援に関する考察 ―自助グループの意義・役割・課題―
内容 アルコール依存症になると仕事、家族、財産、社会的評価を次第に失い、離婚、無職、借金、社会的非難など、いわゆる「どん底」に陥ってしまうことが多い。「どん底」に陥って初めて患者は治療意欲がでたり、病識(自分が病気であることの自覚)が生じてくるのである。しかし、「どん底」から這い上がっていくことは容易ではない。その理由のひとつに、アルコール依存症という病気が正しく認識されていないために社会から疎外されてしまうことがあげられる。依存症はどうしようもない人というラベルが貼られ、自信の喪失や現実逃避と理解されてしまうのである。飲まずには居られない。止めたくても止めることが出来ない。それがアルコール依存症なのだ。アルコール依存症の治療は永遠の断酒である。しかし、全てを失った彼らに素面で生きることが素晴らしいと感じるにはどうしたらいいのだろうか?素面の生活を手に入れたとしてその先にあるものは何なのだろうか?アルコール依存症という切り口から、自助グループがどのように機能しているのか、アルコール依存症者における回復とは何なのか、社会はどうあるべきかを考えてゆきたい。
講評 今年度のゼミ全体に共通するテーマは「ケア論」だったと思います。子どもや若者、高齢者、障害をもつ人々、何らかの生きづらさを抱える人々の誰もが、お互いに支え合うことができる社会、そのような社会のなかで誰もがお互いにケアし、ケアされる関係のなかにこそ一人ひとりの生活の安定や幸福があるということ、そしてどうすればそのような関係が共有していけるのかという問いなどについて、一緒に学び、考えたことが、それぞれの卒業論文で表現されていると思います。
キーワード1 アルコール依存症
キーワード2 自助グループ
キーワード3 社会復帰
キーワード4  
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