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学科 メディア学科
年度 2013
ゼミ名 青木 貞茂
タイトル 白戸家シリーズに見る効果的な表現手法 ?なぜソフトバンクはCM好感度1位を獲得できたのか-
内容 ソフトバンクの白戸家シリーズが2007年から現在に至るまで7年連続でCM好感度ランキング1位を獲得し続けている。その要因を5つに分けて分析した。
1つは、「携帯電話を通して描かれる「家族愛」「人と人のつながり」という普遍的テーマ」である。携帯電話を通した家族のやりとりを描き、現代社会で希薄になりがちな家族愛で好感を獲得。また、予想外なストーリー展開は「ベンチャー的企業文化を汲んだ「変化」と「挑戦」の物語」を表現している。挑戦を続けるソフトバンクの企業文化を伝えることで、日本の人々を元気づけた。シリーズものとして視聴者を飽きさせないからくりは、「時事ネタで作るタイムリーな話題性」と「旬なキャスティングと世の中に切り込むシニカルさ」にある。ワールドカップや選挙といった前向きで旬な話題を取り上げ、世の中を風刺するシニカルなユーモアで人気を獲得し続けている。そして、メインキャラクターであるお父さん犬が「現代的父親像を犬に例えたリアリティ」となり、人々の共感を得て大成功につながったのである。
白戸家シリーズを通して見えてきたのは、日本の現代社会そのものであった。現代社会を切り取り、前向きな表現で元気を与える広告こそが、好感度を獲得できるのである。
講評 青木ゼミの卒論では、広告表現、広告メディア、広告クエリエーター、キャンペーン、
ブランド、文化、環境などに関する具体的なケース分析、歴史分析、理論的な分析などがあります。ゼミ生が、実際の広告を分析し、自分でキャンペーン、ブランド広告 を企画・立案した経験に立脚して問題意識を発展させた上で書かれた力作論文です。
広告を中心としながらもビジネスよりのものもあれば文化論的なものもあるといった
ようにテーマ、方法論ともに幅の広さが特徴です。
キーワード1 ソフトバンク
キーワード2 白戸家
キーワード3 CM好感度
キーワード4 CM
キーワード5 広告
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