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学科 | メディア学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 統一球問題に見る メディアの役割 |
内容 | 2013年の出来事である「プロ野球統一球仕様変更隠蔽問題」を通して、マス・メディアがきちんとその役割、責任を果たしていたのかを検証した。先行研究を引用しながらマス・メディアの機能をいくつか挙げ、その中でも「環境監視機能」がはたらいていたのかについて焦点をあてて、分析作業を行った。 論文前半部分では統一球の問題について振り返り、後半部分では新聞記事の分析を行った。新聞記事は、全国紙の朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、スポーツ紙の日刊スポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツの合計6紙を対象とした。6月にあった日本野球機構による事実発表まで、それを明らかにする記事は見られなかったため、今回の統一球の問題においてマス・メディアの「環境監視機能」は働いていなかったと結論づけ、考察を行った。 |
講評 | それぞれの個性が光る卒論がそろった。いずれも、文献研究にとどまらず、新聞記事の内容分析など、何か自分の手で情報を収集し、自分なりに分析してみる段階に至った点を高く評価したい。 3回生の時点からゼミ生は、視野を広げる取り組みを続けてきた。社会のさまざまな問題に関心を持つ。そして「問い」を立てる。新聞の記事やテレビのニュースなどを素材に、グループ・ディスカッションやディベートを行ってきた。徐々に自分なりの問題意識を育めたはずである。 自分で選んだテーマにせよ、どのような先行研究があるのかを調べ上げ、読み進めないことには、研究の土台は築くことができない。指導ではそれを強調したつもりである。先行研究を探していると、さまざまな研究が既になされていると気づく。自分に何ができるのか考える。そこがスタートラインである。 提出された作成途上の論文に対して、何度も書き直しを求めた。苦しい体験になったかもしれない。が、大学卒業までに一度は経験しておいてよい過程と言えるだろう。 それにしても、4回生に入る前から、卒論への助走を始めたはずなのに、春学期から夏休みにかけては、全体として取り組みが停滞してしまったのはなぜなのか。自分で選んだテーマなのに、どうしたことか。「11月下旬までに完成させ、12月は卒業旅行の計画を立てる」という目標は、夢のまた夢となってしまった。 |
キーワード1 | 環境監視機能 |
キーワード2 | 統一球問題 |
キーワード3 | 新聞記事 |
キーワード4 | マス・メディア |
キーワード5 | 日本野球機構 |
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