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学科 メディア学科
年度 2013
ゼミ名 小黒 純
タイトル 3年目の東日本大震災報道-地方と全国の視点
内容 本論文では、2011年3月11日の東日本大震災の発生から二年が過ぎた現在の新聞における震災報道について全国紙と地方紙それぞれの紙面調査を行った結果をまとめている。全国紙から読売新聞、被災地域の地方紙から河北新報を選択し、期間を2013年の3月12日から4月11日の一か月に限定したうえで、記事の分類と面積調査を行った。
 記事数ではなく記事の面積から現在の震災報道の量と内容割合を算出し、全国紙と地方紙、2011年と2013年という二つの観点から結果を比較分析している。その結果、全国紙と地方紙で報道割合や報道姿勢に違いがあること、またそれぞれの記事割合の変化を見ると原発問題に関する記事だけは変化があまり見られないこと等が分かった。
 地震大国の日本にとって今後も不可欠となる震災報道については、その在り方を今後も問い続けていく必要があると考えられる。
講評  それぞれの個性が光る卒論がそろった。いずれも、文献研究にとどまらず、新聞記事の内容分析など、何か自分の手で情報を収集し、自分なりに分析してみる段階に至った点を高く評価したい。
 3回生の時点からゼミ生は、視野を広げる取り組みを続けてきた。社会のさまざまな問題に関心を持つ。そして「問い」を立てる。新聞の記事やテレビのニュースなどを素材に、グループ・ディスカッションやディベートを行ってきた。徐々に自分なりの問題意識を育めたはずである。
 自分で選んだテーマにせよ、どのような先行研究があるのかを調べ上げ、読み進めないことには、研究の土台は築くことができない。指導ではそれを強調したつもりである。先行研究を探していると、さまざまな研究が既になされていると気づく。自分に何ができるのか考える。そこがスタートラインである。
 提出された作成途上の論文に対して、何度も書き直しを求めた。苦しい体験になったかもしれない。が、大学卒業までに一度は経験しておいてよい過程と言えるだろう。
 それにしても、4回生に入る前から、卒論への助走を始めたはずなのに、春学期から夏休みにかけては、全体として取り組みが停滞してしまったのはなぜなのか。自分で選んだテーマなのに、どうしたことか。「11月下旬までに完成させ、12月は卒業旅行の計画を立てる」という目標は、夢のまた夢となってしまった。
キーワード1 震災報道
キーワード2 地方紙
キーワード3 東日本大震災
キーワード4 河北新報
キーワード5 新聞報道
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