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学科 | メディア学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 新聞レイアウトの研究 ー毎日新聞第1面を事例としてー |
内容 | 新聞紙面のレイアウトは、雑誌や書籍など他の読み物と比較しても複雑である。日々のニュースを速読できるように、一段の文字数は少なく、段数は多くつくられている。一方で、新聞の複雑なレイアウトのために、新聞記事をどのように読み進めたら良いのか読者が迷ってしまうこともある。最も悪い場合は、知らぬ間に違う記事の一部を読んでいるという事態に陥る。記事を正確に読めないということは、読み物としては欠点である。読み続きを間違えてしまう可能性があるレイアウト上の禁則事項は、実際の紙面で使用されていないのか? そもそも、禁則事項自体の見直しが必要なのではないか? 本論文では、調査の対象を、1980年、1990年、2000年、2010年のそれぞれ12月1日から31日まで(休刊日を除く)の「毎日新聞」朝刊第一面にしぼった。実際の紙面を見ることで、記事の読み続きを迷わせるレイアウトがどのようなものかを類型化し、読みやすい理想のレイアウトを提案した。 |
講評 | それぞれの個性が光る卒論がそろった。いずれも、文献研究にとどまらず、新聞記事の内容分析など、何か自分の手で情報を収集し、自分なりに分析してみる段階に至った点を高く評価したい。 3回生の時点からゼミ生は、視野を広げる取り組みを続けてきた。社会のさまざまな問題に関心を持つ。そして「問い」を立てる。新聞の記事やテレビのニュースなどを素材に、グループ・ディスカッションやディベートを行ってきた。徐々に自分なりの問題意識を育めたはずである。 自分で選んだテーマにせよ、どのような先行研究があるのかを調べ上げ、読み進めないことには、研究の土台は築くことができない。指導ではそれを強調したつもりである。先行研究を探していると、さまざまな研究が既になされていると気づく。自分に何ができるのか考える。そこがスタートラインである。 提出された作成途上の論文に対して、何度も書き直しを求めた。苦しい体験になったかもしれない。が、大学卒業までに一度は経験しておいてよい過程と言えるだろう。 それにしても、4回生に入る前から、卒論への助走を始めたはずなのに、春学期から夏休みにかけては、全体として取り組みが停滞してしまったのはなぜなのか。自分で選んだテーマなのに、どうしたことか。「11月下旬までに完成させ、12月は卒業旅行の計画を立てる」という目標は、夢のまた夢となってしまった。 |
キーワード1 | 新聞レイアウト |
キーワード2 | 新聞記事 |
キーワード3 | 毎日新聞 |
キーワード4 | 第一面 |
キーワード5 | 読者 |
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