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学科 | メディア学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | ソーシャル・ネットワーキング・サービス利用と自己愛的性格傾向の関係 ~アンケート調査に基づく分析から~ |
内容 | 本研究では、仮説「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下SNS)を積極的に利用する人ほど自己愛的人格の傾向が強い」をアンケート調査にて検証した。インターネットの利用と利用者の行動・心理傾向の変化についてなされた一連の研究を踏まえ、SNSの利用と利用者の自己愛について注目した。なぜなら、SNSのパーソナリティに注目する特性と、現代人の特徴とされる自己愛的性格に関連があるのではないかと考えたからである。調査では、自己愛的性格傾向を測った結果と、SNSの利用形態に関するアンケートの結果を複合的に考察した。 調査の結果、仮説は部分的に支持された。また、SNSにおけるレスポンスを意識すればするほど注目欲求が高く、意識しないほど自己確信的である性格傾向が見られた。結果としては、SNSの利用そのものが自己愛的性格傾向を高めている事は証明できなかったが、利用者の複雑な自己愛的性格がSNSの利用形態に違いを与えていることが分かった。 |
講評 | それぞれの個性が光る卒論がそろった。いずれも、文献研究にとどまらず、新聞記事の内容分析など、何か自分の手で情報を収集し、自分なりに分析してみる段階に至った点を高く評価したい。 3回生の時点からゼミ生は、視野を広げる取り組みを続けてきた。社会のさまざまな問題に関心を持つ。そして「問い」を立てる。新聞の記事やテレビのニュースなどを素材に、グループ・ディスカッションやディベートを行ってきた。徐々に自分なりの問題意識を育めたはずである。 自分で選んだテーマにせよ、どのような先行研究があるのかを調べ上げ、読み進めないことには、研究の土台は築くことができない。指導ではそれを強調したつもりである。先行研究を探していると、さまざまな研究が既になされていると気づく。自分に何ができるのか考える。そこがスタートラインである。 提出された作成途上の論文に対して、何度も書き直しを求めた。苦しい体験になったかもしれない。が、大学卒業までに一度は経験しておいてよい過程と言えるだろう。 それにしても、4回生に入る前から、卒論への助走を始めたはずなのに、春学期から夏休みにかけては、全体として取り組みが停滞してしまったのはなぜなのか。自分で選んだテーマなのに、どうしたことか。「11月下旬までに完成させ、12月は卒業旅行の計画を立てる」という目標は、夢のまた夢となってしまった。 |
キーワード1 | SNS |
キーワード2 | 自己愛 |
キーワード3 | 行動・心理 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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