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学科 メディア学科
年度 2013
ゼミ名 小黒 純
タイトル 匿名電子掲示板の危険性 ―大津いじめ事件と「2ちゃんねる」の関係から―
内容   スマートフォンの普及に伴い「2ちゃんねる」に代表される匿名電子掲示板や、その関連の「まとめサイト」の利用者が急速的に増加している。また、匿名電子掲示板では「ネットリンチ」という特定の個人や集団を攻撃する行為が増加し、大きな社会問題となっている。2011年に滋賀県大津市の男子中学生が自殺した事件においても、多くの「ネットリンチ」が行われた。その結果、大津市教育委員長が襲撃される事態となり、犯人の二十代男性は、「インターネットから情報を得た」と証言している。本稿では、『「匿名掲示板コミュニティの可能性 「2ちゃんねらー」の折り鶴十四万羽折らないかプロジェクトから」 (同志社大2003年度卒業生 内藤小子 卒業論文)』を参考文献とし、匿名電子掲示板の危険性について、大津いじめ事件と「2ちゃんねる」の関係から考察した。
講評  それぞれの個性が光る卒論がそろった。いずれも、文献研究にとどまらず、新聞記事の内容分析など、何か自分の手で情報を収集し、自分なりに分析してみる段階に至った点を高く評価したい。
 3回生の時点からゼミ生は、視野を広げる取り組みを続けてきた。社会のさまざまな問題に関心を持つ。そして「問い」を立てる。新聞の記事やテレビのニュースなどを素材に、グループ・ディスカッションやディベートを行ってきた。徐々に自分なりの問題意識を育めたはずである。
 自分で選んだテーマにせよ、どのような先行研究があるのかを調べ上げ、読み進めないことには、研究の土台は築くことができない。指導ではそれを強調したつもりである。先行研究を探していると、さまざまな研究が既になされていると気づく。自分に何ができるのか考える。そこがスタートラインである。
 提出された作成途上の論文に対して、何度も書き直しを求めた。苦しい体験になったかもしれない。が、大学卒業までに一度は経験しておいてよい過程と言えるだろう。
 それにしても、4回生に入る前から、卒論への助走を始めたはずなのに、春学期から夏休みにかけては、全体として取り組みが停滞してしまったのはなぜなのか。自分で選んだテーマなのに、どうしたことか。「11月下旬までに完成させ、12月は卒業旅行の計画を立てる」という目標は、夢のまた夢となってしまった。
キーワード1 ネットリンチ 
キーワード2 大津いじめ事件
キーワード3 2ちゃんねる
キーワード4 まとめサイト
キーワード5 匿名電子掲示板
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