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学科 | メディア学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 体罰問題における情報公開に関する比較研究 |
内容 | 教育委員会における体罰問題に関する情報公開の現状を分析し、開かれた教育行政について考察した。具体的には、大阪市、大阪府、京都府、京都市、兵庫県と神戸市の六つの自治体に、ほぼ同時期に同じ文書で開示請求を行い、比較研究することによって違いを浮き彫りにした。前半部分は体罰の実態と、情報公開の実態をまとめた。後半部分から実際に文書の比較に入った。開示された体罰報告書の黒塗りされた箇所を、先行研究を踏まえて項目ごとに比較した。最も非公開が少なかったのは、京都市と兵庫県だった。体罰事案の、被害者の生徒名以外は公開した。加害教師名も公開した。最も黒塗りが多かったのは、大阪府という結果になった。大阪府と大阪市は、プライバシーのためだと、公務員の実名を隠す傾向が見られ、他にも多くの情報が隠された。国が体罰という犯罪を重く受け止めるのは、まだ時間がかかりそうだ。 |
講評 | それぞれの個性が光る卒論がそろった。いずれも、文献研究にとどまらず、新聞記事の内容分析など、何か自分の手で情報を収集し、自分なりに分析してみる段階に至った点を高く評価したい。 3回生の時点からゼミ生は、視野を広げる取り組みを続けてきた。社会のさまざまな問題に関心を持つ。そして「問い」を立てる。新聞の記事やテレビのニュースなどを素材に、グループ・ディスカッションやディベートを行ってきた。徐々に自分なりの問題意識を育めたはずである。 自分で選んだテーマにせよ、どのような先行研究があるのかを調べ上げ、読み進めないことには、研究の土台は築くことができない。指導ではそれを強調したつもりである。先行研究を探していると、さまざまな研究が既になされていると気づく。自分に何ができるのか考える。そこがスタートラインである。 提出された作成途上の論文に対して、何度も書き直しを求めた。苦しい体験になったかもしれない。が、大学卒業までに一度は経験しておいてよい過程と言えるだろう。 それにしても、4回生に入る前から、卒論への助走を始めたはずなのに、春学期から夏休みにかけては、全体として取り組みが停滞してしまったのはなぜなのか。自分で選んだテーマなのに、どうしたことか。「11月下旬までに完成させ、12月は卒業旅行の計画を立てる」という目標は、夢のまた夢となってしまった。 |
キーワード1 | 体罰 |
キーワード2 | 情報公開 |
キーワード3 | 知る権利 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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