詳細 | |
---|---|
学科 | メディア学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | テレビドラマが描く性同一性障害の研究 ~「3年B組金八先生 第6シリーズ」と「私が私であるために」を事例として~ |
内容 | 本研究は放送年代の異なる二作の性同一性障害をテーマにしたテレビドラマを比較、分析し、日本のテレビドラマにおける性同一性障害の描かれ方の変化や共通点を明らかにするものである。分析対象の二作品は、性同一性障害という言葉が、まだ日本にあまり認知されていなかった2001~2002年に放送された「3年B組金八先生第6シリーズ」と、性同一性障害に対する法的整備や医療制度が進展した2006年に放送された「私が私であるために」である。先行研究に倣って、四つの仮説を立てた。この仮説を基に、四つの場面を設定した。そして二作品から設定した場面を探し、登場人物や台詞、場面背景などを記録し、比較分析した。仮説は、一つのみ成立した。四つの仮説を通して二作品の間に大きな違いは見られなかった。しかし、二作品共に、現実社会における性同一性障害を取り巻く現状を、ドラマに反映させているというえる結果が見られた。 |
講評 | それぞれの個性が光る卒論がそろった。いずれも、文献研究にとどまらず、新聞記事の内容分析など、何か自分の手で情報を収集し、自分なりに分析してみる段階に至った点を高く評価したい。 3回生の時点からゼミ生は、視野を広げる取り組みを続けてきた。社会のさまざまな問題に関心を持つ。そして「問い」を立てる。新聞の記事やテレビのニュースなどを素材に、グループ・ディスカッションやディベートを行ってきた。徐々に自分なりの問題意識を育めたはずである。 自分で選んだテーマにせよ、どのような先行研究があるのかを調べ上げ、読み進めないことには、研究の土台は築くことができない。指導ではそれを強調したつもりである。先行研究を探していると、さまざまな研究が既になされていると気づく。自分に何ができるのか考える。そこがスタートラインである。 提出された作成途上の論文に対して、何度も書き直しを求めた。苦しい体験になったかもしれない。が、大学卒業までに一度は経験しておいてよい過程と言えるだろう。 それにしても、4回生に入る前から、卒論への助走を始めたはずなのに、春学期から夏休みにかけては、全体として取り組みが停滞してしまったのはなぜなのか。自分で選んだテーマなのに、どうしたことか。「11月下旬までに完成させ、12月は卒業旅行の計画を立てる」という目標は、夢のまた夢となってしまった。 |
キーワード1 | 性同一性障害 |
キーワード2 | テレビ |
キーワード3 | 変化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |