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学科 | メディア学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | シングル ソースデータを用いたテレビCM効果の測定 |
内容 | 本論文では、 2013 年に赤木乳業より発売されたラクトアイス「ドルチェ Time」のテレビ CMの効果の測定を、シングルソースデータを用いて行った。結論として、「四十代 五十代の女性には斬新な CM の方が効果はあった」という知見が得られた。測定には 二つの手法を用いた。まずドルチェ Time のテレビ CMに好感触を示した消費者を、性別と年代別で割り出した。手法としては、多重対応分析を用いた。その結果、特に 四十代女性に対して効果があった可能性が高いことが確認された。次に、上述の結果の要因を探る分析を行った。そして「ドルチェTimeは斬新なテレビCMだったため、効果があった」という仮説を立てた。この仮説を検証するため、統計モデルを使用して効果を測定した。その際、事前に年代と性別、そして斬新なCMか否かでセグメント分けしたうえで、それぞれのセグメントごとに統計モデルを適用した。これにより、CMの効果の度合いをセグメントごとに比較することが可能となる。結果として、他のセグメントに比べて四十代五十代女性は斬新なCMに対して広告効果があったと解釈できた。よって、四十代五十代をターゲットにCMを出稿する際は、他のセグメントをターゲットとするときよりも、斬新なCMを心掛けて制作すると効果が出やすいと考えられる。 |
講評 | それぞれの個性が光る卒論がそろった。いずれも、文献研究にとどまらず、新聞記事の内容分析など、何か自分の手で情報を収集し、自分なりに分析してみる段階に至った点を高く評価したい。 3回生の時点からゼミ生は、視野を広げる取り組みを続けてきた。社会のさまざまな問題に関心を持つ。そして「問い」を立てる。新聞の記事やテレビのニュースなどを素材に、グループ・ディスカッションやディベートを行ってきた。徐々に自分なりの問題意識を育めたはずである。 自分で選んだテーマにせよ、どのような先行研究があるのかを調べ上げ、読み進めないことには、研究の土台は築くことができない。指導ではそれを強調したつもりである。先行研究を探していると、さまざまな研究が既になされていると気づく。自分に何ができるのか考える。そこがスタートラインである。 提出された作成途上の論文に対して、何度も書き直しを求めた。苦しい体験になったかもしれない。が、大学卒業までに一度は経験しておいてよい過程と言えるだろう。 それにしても、4回生に入る前から、卒論への助走を始めたはずなのに、春学期から夏休みにかけては、全体として取り組みが停滞してしまったのはなぜなのか。自分で選んだテーマなのに、どうしたことか。「11月下旬までに完成させ、12月は卒業旅行の計画を立てる」という目標は、夢のまた夢となってしまった。 |
キーワード1 | テレビCM |
キーワード2 | シグナルソースデータ |
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