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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | 婚外子差別からみる家族制度の不適合 |
内容 | 2013年9月、婚外子差別を違憲とする判断が下され、婚外子の相続分が嫡出子の1/2とされることが違憲だと判断された。婚外子の取り分を、結婚した男女の子(婚内子)の半分とする民法の規定について、最高裁大法廷は「法の下の平等を定めた憲法に違反しており、無効」との初判断を示し、115年も続いた規定を初めて覆したこの判決が世間を賑わせた。今回の判決で違憲だと判断された婚外子の相続差別が、法的に合理的とされてきたのには理由があった。 本論文は、婚外子差別から見る家族制度の不適合を明らかにし、家族の在り方が現行民法が公布された当時より変容し、歪みがおこっているのではないかと、民法の歴史やデータから検証を試みた。 その結果、20年前から徐々に家族体系が変わり、民法が想定する家族制度が今の日本で理想とされる家族モデルにそぐわないことが明らかとなった。 |
講評 | 学校教育16年間の集大成として、各人の問題意識に基づき卒論を執筆した。時間をかけて問題設定を練り、資料を集めた人ほど優れた成果を挙げている。取り組みが十分でなかった人は、論点が曖昧だったり、主張の根拠が不十分だったりしている。執筆過程に対する各自の反省を今後の生活に活かすことを期待している。 |
キーワード1 | 非嫡出子 |
キーワード2 | 家族制度 |
キーワード3 | 戸籍制度 |
キーワード4 | 現行民法 |
キーワード5 | 家族の在り方 |
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