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学科 産業関係学科
年度 2013
ゼミ名 阿形 健司
タイトル 大卒就職の特殊性とその問題点 ―近年の就職活動の見直しに着目して―
内容  2013年の大卒就職率は93.9%であった。しかし、就職率は就職決定者を就職希望者数で割った値であり、卒業者全体における就職率は67.3%と内定を得られない学生は非常に多いことが分かる。80年代までは学校から仕事への移行はスムースに行われていたが、90年代からは日本経済の失速やグローバリゼーションの到来による雇用政策の転換によりそれが果たされなくなってきている。大卒就職は、少子化に伴う進学率の上昇という大学側、採用活動を早期から開始する企業側、そして大手志向が根強い学生側それぞれの要因によって難しくなっている。
 本論文はこれらの問題点を洗い出すとともに、近年議論が行われている「就職活動開始の後ろ倒し」や「卒後3年間は新卒扱い」などの就活に関する見直しが、大卒就職の問題改善につながるのかを論じたものである。考察の結果、これらの見直しは根本的な問題改善につながらないことが分かった。しかし、就業体験や中小企業への理解が深まる大学提携型のインターンシップはこうした大卒就職の諸問題の緩和に対して有効な可能性がある。
講評  学校教育16年間の集大成として、各人の問題意識に基づき卒論を執筆した。時間をかけて問題設定を練り、資料を集めた人ほど優れた成果を挙げている。取り組みが十分でなかった人は、論点が曖昧だったり、主張の根拠が不十分だったりしている。執筆過程に対する各自の反省を今後の生活に活かすことを期待している。
キーワード1 就職率
キーワード2 学校から仕事への移行
キーワード3 構造的要因
キーワード4 就職活動の見直し
キーワード5 大学提携型インターンシップ
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