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学科 社会福祉学科
年度 2008
ゼミ名 黒木 保博
タイトル スクールソーシャルワークの果たす役割とは何か ―大阪での実践から見るチームアプローチと期待されるコーディネーターとしての役割―
内容  社会不公平の一つに増加の一途を辿る不登校問題がある.それは学校だけにおいて発生するものではなく,個々の家庭環境や社会環境が複雑に作用し,発生すると考えられる.種々の対策も講じられてきたが,現在の子どもたちをめぐる諸問題が単一の機関や単一の職種のかかわりでは解決が難しく,学校への支援体制や関係機関との連携協力等のネットワークによる支援が大いに求められている.子どもたちの置かれている現状を直視した時,教育と福祉の二つの領域のネットワークが,より幅の広い包括的なアプローチをもたらし,子どもたちの生活の質の向上に寄与し,学校,家庭,地域の繋ぎ役として活躍する,福祉の視点に立ったスクールソーシャルワークの意義がここにある.それに当たり,日本で初めて制度化された,大阪府教育委員会のスクールソーシャルワーク活動を取り上げ,心理的アプローチのスクールカウンセラーと,主題である福祉的アプローチのスクールソーシャルワーカーへのインタビューを考察し,両者のチームアプローチの有効性と,スクールソーシャルワーカーが果たすコーディネーターとしての機能性を論じる.
講評 1、今年も各人の執筆「動機」は、各自の社会福祉実習やボランティア活動、クラブ活動からの「経験事実」であり、その意味では内容に関してはなかなか説得力があった。
2、評価としては二極化した。この差はどれだけ早めに卒業論文作成に取りかかったかという時間的かつどれだけ作成に熱意を持って取り組んだかによると思われる。とりわけ、論題内容を十分に検討して明確化し、資料収集をやり始めた人と、テーマが漠然としたまま書き始めた人との差があったと思われる。
3、文献収集法については、今年度も主に廣野TAにお願いしたが、集めた文献・資料活用についは個人差があったものの、全般的にはよくできていた。
4、卒業論文論題として掲げた各自の問題性・課題については、自分の「思い」と「証し」が表現できていた。
5,単なる問題指摘だけにとどまらず、課題点を明らかにして、その解決方法、改善方法等をぜひ書き込むようにとの要請に応えた人と応えられなかった人(そこまで書ききれなかった)がいたのは残念だった。
キーワード1 不登校
キーワード2 ソーシャルワーク
キーワード3 コーディネーター
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