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学科 社会福祉学科
年度 2008
ゼミ名 小山 隆
タイトル 自己決定を支えるソーシャルワーク ―医療福祉分野における自己決定を捉え直す―
内容 現在、医療や社会福祉の分野において「自己決定」に関する議論がなされている。対人援助職にとって、考えることを避けては通れない重要なテーマであると言える。しかし、実践においては確実に実現していくことの難しさ、状況によっては援助者側が制限を加えていることも現実問題として存在する。
本論文では、高度化・専門化する医療現場で患者の権利が守られているのか、自己決定する権利は保障されているのかについて検討した。自己決定について問題点を提起し、自己決定の意味を再考している。また、医療分野において患者や家族の不安が置き去りにされることなく当事者の自己決定が支援されるように、病院の中の福祉職である医療ソーシャルワーカーが果たすべき役割について述べた。ソーシャルワーカーが、患者の自己決定にいたるまでの過程に寄り添い、「その人の価値観、その人の生き方を尊重」した決定となるよう援助するために求められる専門性について考察する。
講評  19名全員が無事、卒業論文を提出しました。福祉実習の経験やボランティア体験などを契機にテーマを選んだ学生が多かったようです。分野的には児童・障害関連から、医療、地域、高齢と広範囲にわたり、内容は「虐待」「負の世代間連鎖」「孤独死」といった反福祉状況への対応について論じたものもあれば、QOLの向上を考えて、施設養護や里親制度の意義を考えるもの、また家族支援について論じたものなど、多様な問題意識からの展開がありました。
キーワード1 自己決定
キーワード2 インフォームド・コンセント
キーワード3 医療ソーシャルワーク
キーワード4  
キーワード5  
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