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学科 教育文化学科
年度 2013
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 近世教育思想史の研究   ―貝原益軒の子ども観を中心にー
内容  本研究では、江戸時代の儒学者である貝原益軒について取り上げる。益軒は儒学一般の学問方法論を自分なりに解釈して、実際にたくさんのものを自分で見たり聞いたりするなど、経験を重んじた人物であった。
 また益軒は『和俗童子訓』など、百種類以上の書物を著した人物であるが、それらの多くの書物の中で、益軒は当時の人々に何を説こうとしたのだろうか。本論文では、益軒の子どもへの視点を中心に考察していきたい。
 『和俗童子訓』では男子と女子両方の教育が説かれており、両者に共通する点としては、「楽」である。この教訓書は人々が老後の人生まで楽しく幸せに暮らすためには、どのような教育を行うべきなのか、すなわち生きる「術」を説いたものである。益軒は、子どもの人間的成長をも視野に入れた教育を考えていたのではないだろうか。これらを踏まえ、現在の子ども観や教育の仕方はどうあるべきか、考えるきっかけにしたい。
講評 研究史にこだわり、時間的な制約があり、なかな
か原典の解読までには及ばなかったが、最後までよく努力をした。
キーワード1 貝原益軒
キーワード2 早期教育
キーワード3 女子教育
キーワード4 多聞多見
キーワード5 博学
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