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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 越水 雄二 |
タイトル | フィンランドの特別支援教育 |
内容 | 本論文では、フィンランドの教育について、特別支援教育を中心に考察していく。私は大学生活で続けているボランティア活動を通じて、障害をもった子どもに興味を持ち、彼らと関わっていくためにより深い知識をつける必要があると感じた。日本の学校機関における、障害を持った子ども達への特別支援教育はうまく機能していないのが現状だ。そこで教育に関して世界的に有名であるフィンランドでは、どのような特別支援教育が行われているのだろうか、何か参考にできる部分を探り出そうと、研究テーマにした。フィンランドは「平等」という理念を大前提とする福祉の国であるため、分離するという考え方はない。すなわち、身分や性別、障害の有無など関わらず、どんな人でも同じ教育を受けることが基本なのである。その点から、通常の教育と特別支援教育との関連性を踏まえ、フィンランドの特別支援教育に関する考察を深めていくことにする。 |
講評 | 今年度、「西洋教育文化ゼミ」で2万字の卒業論文に取り組んだ学生は16名でした。各自の興味関心から出発して設定された研究テーマはバラエティに富んでいます。同時に、対象地域を見れば、フィンランドとスペインが3名ずつでイギリスが4名という重なりがあり、また、著名な思想家と画家に2名ずつが取り組み、西洋人の日本人観と動物観がテーマにされたように、研究内容に共通性をもつ仲間がゼミ内に少なくとも1名ずつはいたことが、意外さも感じられた今年度の傾向として指摘できるでしょう。どのテーマも私自身にも興味深く、筆者の個性が発揮される力作を期待していました。しかし率直に言って、それぞれ就職活動、教員採用試験や公務員試験に備えた受験勉強、ボランティアやサークル活動などにも相当の時間とエネルギーを注がねばならなかった結果からか、研究をあまり深められないまま、かつ、文章も十分推敲しない状態で提出された卒論が例年よりも多かった事実を、残念ながら私は認めざるをえません。指導が至らなかった点を反省しています。これは、「要求水準を満たさない卒論が多い」と不満を言っているのではありません。自己評価も他者からの評価も別にして、つまり内容の出来はともかく、「自分が持つ力は卒論に十分注ぎ込んだ」と何名が振り返られるでしょうか。そう言えるような取り組みを皆さんへ促す雰囲気をゼミに醸成できなかったのは、本当に申し訳なく、悲しいことです。とはいえ、ひとりひとりにとって、自分が知りたい事柄を調べて考え、ゼミでの報告と議論も重ねつつ、最終段階では仲間と原稿を読み合い検討もして卒業論文を完成させた経験は、大学生活の思い出として記憶されるだけではなく、今後の生活や仕事の中での学びにも活かされていくように祈っています。最後に、今年度もゼミ生の報告と論文から、私は多くを学ばせてもらいました。上記の反省と共に、皆さんへの感謝も忘れません。(2014年1月17日 越水雄二) |
キーワード1 | 福祉 |
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キーワード3 | PISA |
キーワード4 | 教育の機会平等 |
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