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学科 社会福祉学科
年度 2008
ゼミ名 小山 隆
タイトル 延命治療においての患者の自己決定
内容  新聞やテレビで取り上げられている、延命治療中止について社会問題となっている。末期状態になったとき、延命治療を受けるのか、拒否するのか問われる。諸外国では尊厳死や安楽死が法制化されているなか、日本では、法制化されていないのが現状である。
 患者には、自己決定権がある。しかし、医療について詳しくない私たちにとって、医師の言うことに従うパターナリズムの問題がある。そのため、医師が説明し、患者が同意するインフォームドコンセントが大切になる。本論文では、患者の自己決定に焦点をあてて考察を行った。
 患者の意思を尊重するためにも、患者の自己決定を援助する役割がある医療ソーシャルワーカーの必要性、そして医師や医療ソーシャルワーカーをはじめとする医療スタッフのチームアプローチの重要性について明らかにした。一方で医療スタッフは、生命倫理のうえで患者の自己決定を尊重できない場合もある。そのことについても論及した。
講評  19名全員が無事、卒業論文を提出しました。福祉実習の経験やボランティア体験などを契機にテーマを選んだ学生が多かったようです。分野的には児童・障害関連から、医療、地域、高齢と広範囲にわたり、内容は「虐待」「負の世代間連鎖」「孤独死」といった反福祉状況への対応について論じたものもあれば、QOLの向上を考えて、施設養護や里親制度の意義を考えるもの、また家族支援について論じたものなど、多様な問題意識からの展開がありました。
キーワード1 延命治療
キーワード2 尊厳死・安楽死
キーワード3 自己決定
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