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学科 教育文化学科
年度 2013
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル 言語と人間形成
内容  言語とは実に奥深く、人間の生活に欠かせない要素になっていると日々の生活の中で感じる。映像や身振りでメッセージを伝えることも可能ではあるが、自分の思考を的確かつ不特定多数の人に同時に発信できるのは言語だけではないだろうか。そのような言語は、人間形成にまで影響を及ぼすのではないかと考えられる。言語はいまや教育によって習得されるものである。本稿では、言語と人間形成には上記のような関係性が本当にあるのかを、教育文化学的観点から明らかにすることを目的としている。本稿では、その目的に従って、言語が人間形成にどの程度影響を与えるものなのかを明確にしたものであり、日本の言語教育の正しい在り方を論じているのではない。私たちは気付いていない間に言語によって自己を形成し、言語によってのみ自己の変容を可能としている。そしてそれは、対話を通して可能となるのである。
講評  本論文は、言語と人間形成の関係について、哲学的な議論をふまえながら考察をおこなっている。とくにボルノーの言語論・教育論が参照されている。今後も人間存在における言語の持つ意味を追及するとともに、言語を超えようとする東洋的伝統からも学び、言語観を幅広いものにすることが課題であろう。
キーワード1 言語
キーワード2 教育
キーワード3 人間形成
キーワード4 ボルノー
キーワード5 対話
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