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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 教育者を支える徳 |
内容 | 本稿は、誰もが将来的に教育者になりうるという点に注目し、学校教育などの特定の現場に限定されない、教育者としての正しい態度を探った。その際、ドイツの教育哲学者であるオットー・フリードリッヒ・ボルノーの論を参考にし、「教育者に必要な道徳性、徳とはどのようなものであるか」ということに焦点を当てた。一章では、教育の目的は教育者を生み出すところにあるとしたうえで、ボルノーにおける、「個人主義的な教育」と「集団主義的な教育」という二つの教育目的を、どちらも満たすものが「道徳教育」であると言及した。 二章以降では、ボルノーの具体的な徳目と現代の学習指導要領から、教育者に必要な徳として「親切心」と「信頼」について言及した。両者の徳は、それぞれ「同情」と「誠実」という徳を土台に展開されるものである。「親切心」と「信頼」に共通する点は、「ゆるぎない自己存在の確立」と「相手への理解」の二つであるといえる。 |
講評 | 教育者の意味を広くとらえたうえで、教育者の徳について論じている。ボルノーの道徳論に依拠し、文献研究をもとにしている。とくに同情、親切、誠実、信頼をあげていて、それらを教育者の徳として考察している点に特徴がある。その他の徳についての考察が今後の課題としてあげられる。 |
キーワード1 | 道徳 |
キーワード2 | 親切心 |
キーワード3 | 信頼 |
キーワード4 | 教育的ユーモア |
キーワード5 | 信頼の再建 |
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