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学科 教育文化学科
年度 2013
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル ゆとり教育と学力低下に関する考察
内容  本稿の課題は、学習指導要領の変遷をたどるだけではなく、「ゆとり教育」の流れを転換させたと考えられる学力低下問題にまで内容を発展させることによって、「ゆとり教育」によって本当に学力低下が引き起こされたのか、について考察し、現在求められている教育改革とは一体何なのかを考えていくことである。私たちの世代は、何かにつけて「ゆとり」であると、周囲の大人や社会に言われながら成長してきた。この「ゆとり世代」と言われる根本的な理由は、私たちが受けてきた「ゆとり教育」と呼ばれる教育課程にあると考えられる。第一章では、幼いころにはわからなかった「ゆとり教育」というものについて、国の定める教育方針である学習指導要領の変遷という視点から論じる。そして、第二章では、「ゆとり教育」によって引き起こされた学力低下論争について考察し、第三章では、学力低下問題を「階層」という教育社会学的な視点を切り口に論じる。
講評  ゆとり世代論に対する関心から、ゆとり世代発生の経緯、学力低下論争、格差問題について、資料を解読しながら丁寧に議論を重ねている点が評価できる。ゆとり世代の評価については、現時点で一定の評価を下せるものではなく、将来にわたって観察がなされるべきであろう。
キーワード1 ゆとり教育
キーワード2 学力低下
キーワード3 教育社会学
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