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学科 教育文化学科
年度 2013
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル 現代の寺とその可能性
内容  日本には約7万6000もの寺院が存在する。しかし、それだけたくさんの寺院があっても、人びとの日常生活と関わることは非常に少ない状況だと言える。葬儀や法事など、死後の仕事のみに関わることが大多数を占めている。近年、「葬式仏教」と言われるようになっているが、寺院や仏教は本当にこのままで良いのだろうか。寺院にとって欠かせない地域との関わりが、このままさらに希薄になるようでは、寺院が盛り上がる状況は考えにくい。第一章では、現代の寺院と仏教の姿に触れ、課題を提示し、第二章では、第一章で述べたような状況に危機感を感じている僧侶を数名取り上げて、各々の取り組みに注目し、今後、日本の寺院が生まれ変わる可能性を探りたい。第三章では、同じ仏教国のスリランカのサルボダヤ運動を取り上げ、仏教の教えに基づいた運動が地域に影響を与える事例を取り上げ、今後の日本の寺院と仏教の可能性に結び付けたい。
講評  昨今の寺をめぐる状況を問題視し、寺が活性化するための方途をさぐった内容の論文である。いくつかの事例をあげ、とくに寺と地域の関係に焦点をあてている。しかし、寺の意味は、たんなる地域サービスにとどまるものでない以上、仏教の意味との関連で、寺の意味をさらに追求することが課題である。
キーワード1
キーワード2
キーワード3 仏教
キーワード4 地域
キーワード5  
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