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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2013 |
ゼミ名 | 金子 邦秀 |
タイトル | 「生徒であること」を失った「ただの子供たち」を変える教師の戦略 |
内容 | かつては、子供たちの教育として「しつけ」が重視されており、親や教師の威厳が成り立っており、子供たちはそれらの大人を敬っていた。しかし、「学歴社会」が社会に根付き、家庭にとって「しつけ」が生活していくにあたり不要になり、子供たちは以前のような謙虚さを失い、エゴイスティックな存在へと変容していった。このような子供たちが今日の「学級崩壊」など教育界の重大な問題を引き起こしている。こうした子供たちを学校で教育していくにあたって最も大切なことは、子供たちの学習の要求を教師が引き出すことである。教師が無理やりやらせたり、教師がずっと喋ってばかりの授業では子供たちの意欲は生まれない。子供たちの学習の要求を引き出すためには、子供たちが中心となって活動するような授業、特に、主たる課題について「対話」し、「合意の形成」をめざすような授業が望ましい。 |
講評 | 現代の学校が抱えこみすぎていることを手放して、「他者」として生徒との距離を保つことがプロ教師の会の人々によって主張されている。この一定の支持を受けている考え方に対して、教師と子どもの「合意」形成こそが現代の学校の教師に取って必要なことであること、そして、それには3つのタイプが考えられることを論じ、学校の授業の変革の可能性について傍証をいくつか選んで主張している。短期に取り組んだにしては久々にセンスの良い論文がでて、掉尾を飾ってくれた。 |
キーワード1 | 一個の自由な主体 |
キーワード2 | しつけより進学 |
キーワード3 | 他者としてのまなざし |
キーワード4 | 合意の形成 |
キーワード5 | アウトプット学習 |
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