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学科 産業関係学科
年度 2013
ゼミ名 上田 眞士
タイトル TPPとその影響
内容 本論文では、近年話題になっている環太平洋経済連携協定(TPP)において、どういった影響があるのか考察した。その目的は、・TPPについて全体的な大筋を捉えることでTPP交渉における影響を知る・さまざまな分野や視点から捉えることでTPPについてさらに知識を深める・注目していた医療・保険分野から捉えることで今後の参考にすることである。目的に沿って、TPPを一つの視点から見るのではなく、大筋から具体的な事柄まで考察したのでより知識が深まるだろう。第2章では、TPPとは何かについて基本的なことから経緯を細かくみた。さらに、TPPの現在の状況についても考察した。日本と他国間で共に妥協できる部分とそうでない部分など問題はいくつもあるようだ。第3章では、各国におけるTPPのあり方について考察した。ここでは、注目しているアメリカ、遅れて参加表明したカナダ・メキシコ、そして現在表明をしている韓国についてみている。第4・5章では、各分野においてどのような影響があるのか、具体的な事柄を挙げながら考察した。
講評  提出された卒論テーマを分野別に列挙してみると,「日本の家電産業復活の鍵」「日系企業の海外進出と現地化」「ブラック企業・名ばかり管理職・新卒採用問題」「女性雇用と育休問題」「マネジメント・リーダーシップ」等々となっています。これらのテーマに表出しているものは,一方での経済や経営のグローバル化の進展,また他方では国内での種々の労働問題の発生という,現代日本の雇用社会が展開しているダイナミズム,そこでの当事者たちの苦闘に他なりません。たしかに個々の論文ごとに,問題の掘り下げや論理的な記述という点では精粗もありました。しかし基本的には,卒論作成という課題に対して,困難な就職活動の中でもゼミ生皆が誠実に取り組んでくれた,そのように考えています。そこで,ここでは一年を通した卒論作業を締めくくる講評として,研究や考察に際して私が大事だと思うポイントを,簡単に指摘しておきたいと思います。
 大切なことは,論文の良し悪しの重点は政策提言の出来映えにではなく,問題把握や理解の深さ,広さにこそあるのだということです。そして,そのためにも本質的に批判的な研究や考察態度を持って欲しい,そうした要望です。それは決して簡単なことではありませんが,これまで先人が強調してきたように,一方では現にあるものをその存在の根拠から「肯定的」に理解すると同時に,他方ではその抱え込まざるをえなかった困難や矛盾から現実を「否定的」に理解する,そうした現実への接近態度のことなのだと思います。少しかみ砕き過ぎかもしれませんが,ただ単に日本的雇用の非を鳴らすだけではつまらない,なぜ現実はそうたらざるをえないのか,そこにまで問題把握を広め深めて欲しい,あるいは,ただ単に日本的経営を称賛するだけではつまらない,それが自らの体内に抱え込んだ病理にまで洞察の目を向けて欲しい,そういうことになるでしょう。要するに,現実は必ず緊張や葛藤を孕んでいます。その緊張や葛藤にこそ,考察の焦点があるのだということです。将来への展望(≠「政策提言」)も,実はそうした緊張や葛藤に目を凝らしてこそ,はじめて見えて来るはずのものだと思います。
 とはいえ,「言うは易く行うは難し」,これも先人の残した金言です。卒論の評価基準というよりは,論文を執筆する際の心がけだと考えて欲しい,そのように思います。    <以上> 
キーワード1 関税撤廃
キーワード2 聖域
キーワード3 自由化率
キーワード4 混合診療
キーワード5 国民皆保険
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