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学科 社会福祉学科
年度 2014
ゼミ名 上野谷 加代子
タイトル 『「知的障害児(者)の地域自立生活支援」に向けた福祉教育への考察』
内容 近年は,施設福祉から在宅福祉への転換が叫ばれている時代である.よって,現代に必要とされる要素は,地域で支え合える環境である.しかし,特に見えにくい障害は差別・排除を被りやすく,地域で孤立してしまう可能性はゼロではないと考えられる.それは,筆者が知的障害児の姉として生活を送っており,実感してきたことである.とりわけ,知的障害等の見えにくい障害に対して生まれる価値観は,幼少期に出会う,学校の特別支援学級の影響があるのではないか,との仮説が浮かび上がってきた.そこで本論文では,今後の知的障害者への理解ある社会づくりを願い,小中学生を対象に,特別支援学級があることによる,障害を抱える児童,生徒に対する,他児童,生徒の意識の変化(余計に偏見を持ったのか,理解を示せたのか等)についての調査結果を考察する.そのうえで,地域自立生活実現に向け,どのような福祉教育が必要かを明らかにしていく.
講評 本論文は、知的障害児の姉として生活を送った経験をふまえ、施設福祉から在宅福祉への転換、地域で支え合える環境づくりのむつかしさを、見えにくい障害への差別・排除問題からひも解いている。とりわけ、知的障害等の見えにくい障害に対して生まれる価値観は、幼少期に出会う、学校の特別支援学級の影響があるのではないか、との仮説をもち、本論文では、小中学生を対象に、特別支援学級があることによる、障害を抱える児童、生徒に対する、他児童、生徒の意識の変化(余計に偏見を持ったのか、理解を示せたのか等)についての調査結果を考察している。そのうえで、地域自立生活実現に向け、どのような福祉教育が必要かを明らかにしている。調査に基づいた研究で説得力がある。
キーワード1 知的障害
キーワード2 地域自立生活
キーワード3 福祉教育
キーワード4 特別支援学級
キーワード5  
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