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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 上野谷 加代子 |
タイトル | 精神障碍者の社会的入院解消に向けた一考察―イタリアの制度・政策から得る日本への示唆― |
内容 | 現代の日本において,条件が整えば退院可能とされている入院患者数が,約7万人いると推計されている.それに対し,欧米諸国では1960年代から「脱施設化」が始まり,1970年代から1980年代には,精神病床数が急激に減少した.特に,イタリアではバザーリア法の制定,公立精神科病院の廃止など先駆的な取り組みがされており,トリエステは世界的に注目されている都市の一つである.このような現状の中,日本が社会的入院を解消していくためにはアウトリーチ支援や福祉教育に取り組むことが重要であると考える.本論文では,第一章で,日本の社会的入院の現状を取り上げる.第二章で,イタリアの地域精神保健施策について,精神障碍者の地域生活を支えるシステムの現状を取り上げる.第三章で,日本で精神障碍者の社会的入院解消するために必要な支援や資源について,イタリアにおける地域精神保健施策をふまえた上で考察する. |
講評 | 本論文は、欧米諸国における1960年代からの「脱施設化」、1970年代から1980年代における、精神病床数の急激な減少などを紹介し、特に、イタリアの先駆的取り組みについて、文献から紹介している。そのうえで、日本が社会的入院を解消していくための方法として、アウトリーチ支援や社会資源の必要性、福祉教育に取り組むことが重要であると論考している。問題意識もしっかりしており良くまとめている。 |
キーワード1 | 精神障碍者 |
キーワード2 | 社会的入院 |
キーワード3 | イタリア |
キーワード4 | |
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