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学科 社会福祉学科
年度 2014
ゼミ名 埋橋 孝文
タイトル 当事者が語ることができる場における福祉的アプローチ
内容  私は,自分に右耳が聞こえない障害があることがきっかけで当事者研究に関心を抱いた.調べていくうちに,当事者研究が社会に浸透しつつあるが,まだまだ多くの人がその言葉を知らないという現状を知った.2013年度の同志社大学社会福祉学会のポスター発表において,どうしたら当事者研究をより多くの人に知ってもらえるかについて考え,そのためには誰もが当事者となり得る社会において日常的に語ることができる場所が必要だという結論に至った.
 本論文では,当事者研究を社会に発信するために,当事者の語りと語りの場に焦点を当て,その効果と必要性を明らかにする.また語りの場の事例を交えながら,当事者を構成する普遍的要素やインターネット上でも語りの場は成立するのかという問題について考察し,語りの場の機能を最大限に生かす福祉的アプローチの方法を模索した.
講評  3回生のときから「当事者研究」に関心をもち、学内学会のポスター発表でもそれをテーマに選んでいた。その筆者が卒業論文では、「当事者の語りと語りの場」に焦点を当てた。本論文は、学部の卒業論文では珍しい「仮説」を立てての論文となっている。その仮説とは「一人ひとりに語ることができる場がある、もしくは、語れる相手がいることは、その人の自己肯定感の育みや生活の質の向上に関係しているのではないか」というものである。その他、語りの場としてのインターネットの可能性などの問題も考察している。ユニークなアプローチである。
キーワード1 「当事者」
キーワード2 「語り」
キーワード3 「場づくり」
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