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学科 社会福祉学科
年度 2014
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 出生前診断における自己決定の支援について -ソーシャルワークの必要と可能性-
内容  近年,出生前診断は急速な広まりをみせている.出生前診断の目的とは,病気を早期に発見し,胎内で治療したり,高次医療機関で分娩できるように医療連携するためである.しかしその目的から逸脱し,「命の選別」に結びついている現状があることに筆者は疑問を抱いた.
 出生前診断の結果を受けて,女性やパートナーは「産む・産まない」という大きな決断を短期間で下さなければならない.しかし,その自己決定を支援する十分な体制が整っていないというのが現状である.そこで本稿では,出生前診断における自己決定の支援を充実させるために,ソーシャルワークの介入を提案する.
 まず,出生前診断の現状と,社会での認識について述べる.次に,出生前診断を巡る様々な葛藤を事例から考察する.海外の取り組みについても取り上げる.そして,それらを踏まえて日本の出生前診断における課題を明らかにし,ソーシャルワークがどのように介入できるのかを考察する.
講評 本論文は、近年急速な広まりをみせる出生前診断をめぐる問題に挑んだ論文です。それ安易な「命の選別」につながっているという問題意識から、女性やパートナーが、「産むか産まないか」を決定する葛藤の過程を支えるソーシャルワークの形が示されています。
キーワード1 出生前診断
キーワード2 自己決定
キーワード3 ソーシャルワーク
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