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学科 社会福祉学科
年度 2014
ゼミ名 小山 隆
タイトル 非行少年の社会復帰について
内容 少年非行が起こった時に、被害者支援や被害者の家族支援を行うことは言うまでもなく重要なことである。しかし本論文では、それと同時に必要とされるであろう加害者支援について取り上げる。筆者は、児童自立支援施設で非行少年と関わる機会をもった。そのときに実感したのは、非行少年の多くは親からの虐待を受けているなど、何かしら問題を抱えた子どもが多いということである。犯罪を犯した少年も、視点を変えてみてみると「被害者」として捉えることができるのではないだろうか。そして、その少年もいずれは退所して、社会へと復帰することを考えると再犯を防止するためにも適切な介入が必要である。社会に出て、また同じように犯罪を繰り返さないためにも、加害者の抱える問題を解決し、社会で生き抜く力を身につけることが求められるだろう。これからの未来を担う子どもたちへの福祉的な支援は必要なことであると考えられる。本論文では、少年犯罪や再犯について考察を行うとともに加害者が社会に復帰するまでの施設内処遇と社会内処遇それぞれの支援そして課題を紹介し、そしてこれからの支援の在り方について意見を述べている。今後、施設内処遇、社会内処遇それぞれの充実と連携が期待される。
講評 近年少年非行の問題は、被害者支援の視点から論じられることが多い。しかし、加害者へのアプローチを無視しての再発予防はできず、さらに言えばそもそも加害者も何らかの意味での被害者性を抱える者であるとの視点は福祉にとって重要である。このような立場から非行少年のアフターケアについて、施設入所中と退所後に分けてその問題点を論じ解決の可能性について論じている。
キーワード1 非行
キーワード2 社会復帰
キーワード3 更生保護
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