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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 現代の育児問題とその支援策について |
内容 | 日本は、少子化や核家族の進行、地域のつながりの希薄化という問題を抱えており、こうした社会で子育てをする母親の中には、身近に相談相手がおらず、育児の負担を一人で背負い込む者がいる。このような親の行き着く最悪の結末が、児童虐待である。児童虐待は、社会から閉鎖された家庭内で起こっていると表面化しづらいものである。だからこそ、育児をする親や家庭自体が社会から孤立しないようにしなければならない。私は、育児が社会からの孤立や疎外感を感じるものではなく、地域のつながりをさらに広く深く結びつけるものであるべきだと考える。 この論文では、初めに母親の育児問題として虐待と育児不安を取り上げ、次にその育児問題の原因を探る。そして、そこから導き出される育児ネットワークの必要性を論じ、最後に“社会から孤立させない”“つながりのある”これからの子育て支援策を考えてい |
講評 | 日本において深刻な児童虐待の問題を踏まえ、筆者は丁寧な文献研究を用いて、子育て支援のあり方に着目した。育児問題の実態と原因を分析し、比較のためにデンマークの事例を紹介し、日本社会にとって必要な支援活動を考察した。敷居の低い子育て支援が小さな規模で実施されること、「支え、支え合う」関係の構築、エンパワーメントを引き出す支援、といった具体的な提言は説得力があり印象に残る。筆者の描くような、支援を求めやすい環境づくりの実現を切に願う。 |
キーワード1 | 虐待 |
キーワード2 | 育児不安 |
キーワード3 | つながり |
キーワード4 | 子育て支援 |
キーワード5 | |
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