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学科 社会福祉学科
年度 2014
ゼミ名 Martha MENSENDIEK
タイトル 日本における人身売買 ―人身売買受入大国日本の実態―
内容 米国外務省が発表した人身売買取引報告書で日本は14年間「Tier2」という決して良いとは言えない評価を得ている。私たちが住む日本は人身売買受入大国であり、被害にあっている女性がたくさんいるのが現状である。しかし、日本国民でその現状を知り、また深刻な問題として捉えている者は多くない。日本で起こっている人身売買の実態は普段の私たちか過ごす限りでは想像出来ない程、現実離れしているのである。筆者は日本が人身売買を受け入れる根底は男女格差にあると考えている。本論は、日本の人身売買の実態を述べ、人身売買と結びつく日本の性産業が発達している背景を明らかにすることで、その要因となっているのが男女格差にあるかどうかを考察していく。また、人権の尊重が重視される現代社会で、どうして先進国である日本が人身売買受入大国であることを日本国民は知らないのだろうか、どうすれば人身売買は無くなるのだろうか考察していく。
講評 筆者は、世界中で今もなお深刻な人身売買問題、とりわけ日本の現状に着目した。日本での実態は専門家を除き、あまり焦点があたらない問題であるだけに、このテーマを取り上げたことを高く評価したい。日本での実態と送り出し国の現状、被害者支援、日本政府の人身取引対策と、国際的に指摘されている問題点を紹介した。最後に、「日本国民がこの問題についてなぜ実態を知らないのか」、についての考察では様々な角度から、鋭い分析が印象的であった。同じくこのテーマをライフワークにしている一人として、筆者にも人身売買撲滅に向けての取り組みにこれからも関心をもち続けることを願っている。
キーワード1 人身売買
キーワード2 受入大国日本
キーワード3 外国人女性
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