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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 山田 裕子 |
タイトル | 学校教職員のメンタルヘルス問題について |
内容 | 近年,学校教職員の精神疾患による休職者・離職者が多く,メンタルヘルスの悪化が問題視されている.この問題の要因が同僚や上司,生徒との人間関係や授業以外の煩雑な仕事,多忙,教師や保護者からの評価,部活動指導,校務分掌,個別指導など様々な点でストレスを感じていることが判明した.文科省はこの問題に対して予防から復職まで様々な支援対策を取り組んでいるが,休職まで至らない病気休暇取得者の実態を明らかにし,その取扱いを検討すること.労働安全衛生管理の徹底.スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによる支援の拡充とその関わり方の工夫.教職員のメンタルヘルス対策を精神疾患への対応にとどめず,教職員が健康に教育活動を行うことのできる職場環境や勤務体制の整備とともに学校と教職員が担う教育活動の範囲と内実,そこに求められる能力と役割にまで踏み込んだ取組みを行うことといった課題があると結論づけた. |
講評 | 教師志望だった本論文の筆者は、現在多くの教員が精神疾患による休職・離職を余儀なくされている現実を取り上げ、その現状をバーンアウトが要因であるとして研究を進めた。文献を多く読み込み、バーンアウトを起こす職場環境と勤務体制の内実にも注目し、バーンアウト論が陥りやすい心理的要因だけでなく環境的・制度的要因もパラダイムに組み込むことができた。論文の最後にフィールドワークができなかったことを取り上げ、次の研究で実際の教職員へのインタビューを含むことへの意欲を示している。ぜひそれを実現してほしいと願っている。 |
キーワード1 | 教師 |
キーワード2 | メンタルヘルス |
キーワード3 | バーンアウト |
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