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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 山田 裕子 |
タイトル | 高齢者の孤独死と受援力 |
内容 | 一人暮らし高齢者の「孤独死,孤立死」が社会的に知られている問題となったのは,高度成長に伴って核家族化が進行した1970年代からで,その後も同じような出来事が起こり,たびたびマスコミに取り上げられてきた.その「孤独死,孤立死」が今古くて新しい社会問題となっている.ひとりで死ぬ(誰にも看取られずに死ぬ)ことに問題があるのではない.また,死亡してから発見までの日数でもない.社会的に孤立して死亡したことが問題なのである.つまり,孤独死する以前の生活状態がどうであったのか,なぜ孤独死という死に方をしなければならなかったのか.その背景にあるものは何かを明らかにすることが重要である.孤独死の実態から「生」に注目することである,つまり,今住んでいる地域で暮らし続けるために,地域に何が必要かを探求し,今後の地域のあり方を検討することこそが求められている.新聞や郵便そして牛乳の配達,ゴミだしをしたかなどを日常生活の中で定期的に見に行く,そして,助けを求めている人を発見する環境を作ることも考えられる.援助者だけではなく,本人が「支援を受ける力」「SOSを発信する力」,つまり,「受援力」を持つということである.自立ばかりを追求するではなく,上手な依存も大切である. |
講評 | 本論文の筆者は日本の孤独死に注目して、背景を調べ、孤独死の問題は、それ以前からの孤独に生きてきた人が、社会的に孤立して死亡したこと、と述べている。孤独死は、産業構造の変化と世帯構造の変化が先立ち、高齢期の個人の生活が孤独の内に営まれることで起こりやすく、タウンゼントがロンドンのイーストエンドで数十年近く前に行った調査も高齢者の孤立だった。孤独な高齢者の支援は必要だが、高齢者自身が、そのような支援を受け入れる事が出来たなら、孤立は減ってゆくことが期待できる。支援を受け入れる「受援力」は、もつべき大きな力かもしれないが、不幸を経験すればする程、自信がなくなり、他者の支援を受け入れる力が小さくなるのであれば、どうすればいいのであろうか。 |
キーワード1 | 孤独死 |
キーワード2 | 生きがい |
キーワード3 | 発信力 |
キーワード4 | 受援力 |
キーワード5 | ネットワーク |
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