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学科 産業関係学科
年度 2014
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル 「文武両道」を実証する -「努力する姿勢」は普遍のものか-
内容 現在の日本では、学校生活の中で机上の学問だけでなくスポーツなどの課外活動を行う意義として、スポーツなどに熱心に取り組む者は、学業においても成果を出せるという意味で「文武両道」という言葉が使われている。しかし、それは本当だろうか。本論文では、大学生への調査票調査から得られたデータを分析することで、「文武両道」が成立しているかどうかを実証することを試みた。
 中学・高校時代の課外活動経験が、「努力」に対する考え方や、大学での学業に取り組む姿勢にどのように影響するかを、複数の重回帰モデルを用いて分析した結果、課外活動経験は個々人に「成功のためには努力することが大切である」という価値観を持たせることには一定の効果があるものの、大学での学業における努力には余りつながっていないということが分かった。その理由として、中学・高校時代に課外活動に熱心に取り組んだ者は、大学でも学業より課外活動で活躍しているということが考えられる。
講評 「文武両道」は理想だが成し遂げるのは困難というイメージがある。中学・高校時代の課外活動経験が、「努力」というキーワードを介して、大学での学業にどのような影響を及ぼすかを検証した結果、やはりそのイメージが確認されたと言えよう。いささか無理のあるモデル設定だが、手持ちのデータを最大限活かして取り組んでいる。
キーワード1 学習態度
キーワード2 労働意欲
キーワード3 文武両道
キーワード4 部活動
キーワード5 課外活動
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