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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 企業の介護支援制度は本当に支援になるのか -複数企業の事例から- |
内容 | 現在、ワークライフバランスを図る上で育児支援制度と同様に介護支援制度が注目され、政府・企業は様々な取り組みを行っている。しかし、介護休業による立場の低下によって離職をした人の事例などがメディアで紹介される中、介護支援制度の利用が逆に介護者を離職に追い込んでしまう可能性を考え、設定した4つの仮説を聞きとり調査を通じて検証した。 その結果、得られた知見は、①企業が介護支援制度を利用するリスクを周知していないため見えないリスクを恐れている可能性がある、②介護者を孤立させないように企業からアプローチする場合もある、③介護支援制度の利用が周囲に受け入れられるか否かは介護者が上司や人事と直接介護について相談できているか否かによる、④短時間勤務制度を利用することがキャリアに響かない企業もあれば響く企業もある、ということであった。介護支援制度の利用が退職につながるとまでは言えないが、介護者の待遇が悪くなる企業もあることが分かった。 |
講評 | 育児も介護も共に継続就業を阻害しかねない要因であるが、後者は特に責任ある立場になってから直面する場合が多い。その違いに注目し、介護支援制度の中身が単なる業務の軽減だけにとどまることの弊害を、聞きとり調査を通じて明らかにすることを試みた。問題設定がユニークなだけに、調査協力がもう少し得られていればと思う。 |
キーワード1 | 育児支援制度 |
キーワード2 | 介護支援制度 |
キーワード3 | 介護休業 |
キーワード4 | 介護離職 |
キーワード5 | 短時間勤務制度 |
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