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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 寺井 基博 |
タイトル | 「企業とスポーツの関係-栄光の架け橋-」 |
内容 | 企業が所有するスポーツチームの将来について述べたものである。近年企業スポーツチームは衰退しつつあると言われている。その問題について、様々な文献を用いて企業はチーム存続の為どのような活動を行っているのかを調べた。実際生き残るために企業はチームを強くすることも大事であり、スポンサー活動等を行うことも大事である。そして企業としても独自の社会貢献を行い地域の人々とも交流を深め、より企業のことを知ってもらうということも大事である。元々企業スポーツというのは一体感の向上や士気高揚の効果を高めることが目的で行われてきた。しかし企業スポーツがたどってきた歴史を探ると昔と今では考え方も大きく変わってきている。グローバル化が企業でも囁かれているこの世の中で、企業スポーツ自体もこのグローバル化というのに影響を受けている。海外の高いレベルのスポーツを見ることで企業スポーツ全体のレベルも大きく向上している。また景気にも大きく左右されるのが企業スポーツである。もう昔のように一体感の向上、士気高揚の効果を高める為の企業スポーツの時代は終わってしまったのかもしれない。その今後についてもこの論文を読んで知っていただきたい。 |
講評 | 提出された論文のタイトルは、「働くということ」「日本の人事制度変遷」「労働法における男女平等の現状と課題」、 「プロ野球選手の労働者性」「障害者に対する施策の矛盾」、「ホワイトカラー・エグゼンプション導入に関する考察」 「カンボジアPKOと現在」等々多彩であった。卒業論文は自分自身と向き合う作業にほかならないので、関心のあるテーマならば全力で取り組むことができるだろうと考えてテーマは自由とした。 卒業論文の作成にあたって、①オリジナルな分析や見解あるいは政策提言を書く必要はなく、②先行文献を丹念に読み込んで、③それらの見解を論文の形式に沿って整理するように指導した。①でオリジナルな見解や分析を求めないのは、それを気にするあまりに何も書けなくなるからである。卒業論文では、既知の分析結果や見解を自らの判断によって再整理して体系づけることに意味がある。その整理の在り様が各自の考えとなる。 大切なことは、すでに知っている事実や分かっている見解であっても、その事実や見解は過去に本やウェブ等を通じて得られた知見であり、自分自身のオリジナルな発見や指摘ではないことを自覚することである。それがいつどこで誰によって最初に発見・指摘されたかを明らかにするために出典を明らかにしなければならない。この点に気を付けて文献を整理すれば、基本的に「論文」の形式になる。 ここまで説明すると、複数の学生からつぎの質問が寄せられる。先行研究の中ですでに書かれてしまっているので、この上「自分の考え」として何を書けばよいのか、いや何も書けない、という内容だ。答えは明瞭である。先行研究の記述をどのように理解し評価したかを書けばよい。これらの作業そこが分析であり、読み手の考えに他ならない。文献研究が単なるコピー&ペーストとならない所以である。 今回提出された各論文は、概ね上記の点について一定基準を上回っている。考察が不十分なところや論理展開がやや強引なところなど、荒削りな面はある。しかし、地道な努力が実を結んだ論文や先行文献の整理を踏まえて筆者の思いが切々と綴られた論文が複数見られた。それらは自分自身との対話の深さによるものであり、それが自ずと読む者を惹きつける。 |
キーワード1 | 企業スポーツ |
キーワード2 | 社会貢献 |
キーワード3 | 一体感 |
キーワード4 | 士気高揚 |
キーワード5 | グローバル化 |
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