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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | 女性のライフコース選択-理想と現実のギャップ- |
内容 | 女性のライフコースは、当事者にとってどの程度満足な結果であるのだろうか。本論文では、未婚女性が理想とするライフコースと、現実のライフコースの不一致に着目し、女性のライフコース選択の現状を明らかにする。とくに両立を理想とする女性に着目し、当事者が予想する3つの結果 (両立の実現、子を持たず就業のみ、育児専業) を規定する諸要因を分析した研究によると、「母親が両立を経験」、「昇進の見込みがある」、「官公庁勤務」などが両立実現に向かわせる要因であることが分かった。一方、 「母親が育児専業であった」、「大企業勤務である」 などの場合には両立を断念して育児専業を予想し、さらに「仕事と私生活のバランスがうまくいっていない」、「年齢が高い」といった場合には子どもを持たないという見通しを持つ傾向が明らかになった。 |
講評 | 女子学生が多かったこともあり、女性労働に関する論文が3本提出されました。女性が活躍する社会になるためには、女性が結婚・出産後も働き続けることのできる環境を整えることが重要です。3本ともそこに注目しました。働き続けようと思っていた女性が退職してしまう原因を分析した論文、企業内託児所の重要性に着目した論文、そして、コース別人事制度の現状と課題を分析した論文でした。 大学生の就職活動、若者の転職を取り上げた論文が4本と多かったのも今年度の特徴です。大学生の就職活動については、新卒一括採用の是非を論じた論文と「就活断層」に注目した論文でした。若者の転職については、それを適職さがし期間だとしてポジティブにとらえる論文と、技能形成が十分にできないとネガティブにとらえる論文が提出され、興味深く読みました。 日本企業の海外進出に関連する論文も2本ありました。海外勤務者の労働条件を分析した論文、円高・円安が海外進出と国内雇用に与える影響を分析した論文でした。日本でストライキがなくなった原因をテーマにした論文も、東南アジアに進出した日系企業でストライキが頻発する原因を分析する手掛かりになります。 承認がモチベーションに与える影響を論じた論文がありました。これは産業心理学・組織行動学の研究テーマであり、こうした分野の授業が産業関係学科にも必要です。企業スポーツ選手の人材育成について調査した論文は、産業関係調査実習での研究を発展させたものでした。卒業論文のいい書き方です。東日本大震災が地域雇用に与えた影響と雇用対策について書いた論文もありました。被災地に限らず、地域雇用もこれからの重要なテーマです。 |
キーワード1 | 女性のライフコース |
キーワード2 | 母親 |
キーワード3 | 職場環境 |
キーワード4 | 仕事と私生活とのバランス |
キーワード5 | |
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