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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | 為替変動が雇用に与える影響 |
内容 | まず、為替レートの決定メカニズムを説明をした上で、為替と貿易の関係について検証する。そして、長年続いた円高が産業や雇用に与えた影響を検証した後、安倍政権のアベノミクスによって生じた円安の影響を検証する。円高は国内景気にマイナスの影響を与え、逆に円安になるとプラスの影響を与えるといわれているが、雇用にはどのような影響を与えているのだろうか。そして、円高により海外に生産拠点を移して国内に輸出していた日本企業の多くは、現在のような円安になっても国内に生産拠点を戻さず、生産拠点を海外に残して生産しているので、国内に工場が戻らず雇用が伸びないことが予想されている。しかし、一部の企業は、国内に工場を回帰させメイドインジャパンを重視していこうとしており、国内での雇用が増加する兆しもある。 |
講評 | 女子学生が多かったこともあり、女性労働に関する論文が3本提出されました。女性が活躍する社会になるためには、女性が結婚・出産後も働き続けることのできる環境を整えることが重要です。3本ともそこに注目しました。働き続けようと思っていた女性が退職してしまう原因を分析した論文、企業内託児所の重要性に着目した論文、そして、コース別人事制度の現状と課題を分析した論文でした。 大学生の就職活動、若者の転職を取り上げた論文が4本と多かったのも今年度の特徴です。大学生の就職活動については、新卒一括採用の是非を論じた論文と「就活断層」に注目した論文でした。若者の転職については、それを適職さがし期間だとしてポジティブにとらえる論文と、技能形成が十分にできないとネガティブにとらえる論文が提出され、興味深く読みました。 日本企業の海外進出に関連する論文も2本ありました。海外勤務者の労働条件を分析した論文、円高・円安が海外進出と国内雇用に与える影響を分析した論文でした。日本でストライキがなくなった原因をテーマにした論文も、東南アジアに進出した日系企業でストライキが頻発する原因を分析する手掛かりになります。 承認がモチベーションに与える影響を論じた論文がありました。これは産業心理学・組織行動学の研究テーマであり、こうした分野の授業が産業関係学科にも必要です。企業スポーツ選手の人材育成について調査した論文は、産業関係調査実習での研究を発展させたものでした。卒業論文のいい書き方です。東日本大震災が地域雇用に与えた影響と雇用対策について書いた論文もありました。被災地に限らず、地域雇用もこれからの重要なテーマです。 |
キーワード1 | 為替変動 |
キーワード2 | 海外生産拠点 |
キーワード3 | アベノミクス |
キーワード4 | 雇用 |
キーワード5 | |
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