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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 三山 雅子 |
タイトル | 男女平等の正規雇用―仕事と出産・妊娠・育児の両立― |
内容 | 男女平等の正規雇用に向けての問題点を検討した。1960年代型日本システムから始まる女性を非正規雇用として雇い、労働需要の変動に対応して雇用量を調節できる道具としてみる雇用差別のシステムは現在でも脈々と続けられている。1985年男女雇用機会均等法の制定によって男女の雇用平等が意識されるがそれは形式的なものでしかなく、企業は見かけの雇用平等としてコース別人事管理の採用を行い、表面的な平等を掲げたシステムを構築させた。しかしこの1960年代型日本システムは男性が家族の稼ぎ手を担い女性は補助的もしくは稼ぎ手として必要とされない事が前提であった。しかし、シングルマザーなどの登場により必ずしも男性が家族内の稼ぎ手でない状況が生まれシステムの崩壊がはじまった。 これからの雇用システムに本質的な平等を取り入れていくにはケア労働と労働者モデルに対しての考え方を変えていく必要がある。ケア労働・アンペイド・ワークと呼ばれる労働は女性の仕事という考え方が根強く残っているし、労働者は家事の義務がなく妊娠・出産する体を有しない男性がモデルとなっている。これを改善していくために「ケアの再分配」、「ケアの絆」言説が提唱するように男性の「女性化」を図ることが不可欠な要素となる。 |
講評 | 結局、昨年と同様のことを書かねばならなくなってしまった。今年も卒業論文は二極化していたと言わざるをえなかった。単に、卒論に一生懸命に取り組んだか否かというだけではない。それまでの大学での9年間の過ごし方の違いが、卒論にすべて集中して表現されていると思われた。結局、大学で学ぶということを、どうとらえるかとういうことについての違いが現れたのだと思う。大学で学ぶことを、これからの自分に関係のない机の上のことと捉えるか---そうであるならば、大学での勉強は単位を取ればよいだけのやり過ごすべきこととなる---、あ !#&')*,-.01234 #$%'()+,/012678>@ACFGIJLMNPQRST |
キーワード1 | 1960年代型日本システム |
キーワード2 | 男性中心主義 |
キーワード3 | 男性の「女性化」 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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