詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 上田 眞士 |
タイトル | 製薬業界での新薬メーカーの生き残り方 |
内容 | まず、一章で私が、なぜ卒業論文でこのテーマにしたかの理由を述べる。二章では、現在日本で普及しているGEが、なぜ今までほとんど広まらなかったのかを海外との比較から調べ、これを踏まえて三章でGE大手メーカーの歩み・特徴、一方で大手新薬メーカーのそれぞれの特徴・課題を見つけ、GEメーカーと新薬メーカーの仕組みの違いを知る。四章では実際に候補物質が新薬となり、発売されるまでにどれだけの過程(費用や年月も含む)があるのかを述べる。五章で私自身が実際に企業に行き、人事部の方にインタビューをしたので、その企業の方針や考え方について、まとめ、理解する。六章では、文献をもとに、これからの新薬メーカー(特に中堅以下)が生き残る為のオーソドックスな方法を4つ紹介する。そして、七章で私が文献を読み、インタビューを経て感じたことをまとめて締める。最後に私がこの卒業論文を仕上げるにあたって活用してきた文献を紹介。 |
講評 | 提出された卒論テーマを分野別に列挙してみると,「若年就労問題」「インターンシップ」「女性活用・女性活躍推進」「過労死・ブラック企業」「ワークライフバランス」「企業の生き残り戦略」「労働規制緩和」等々となっています。これらのテーマに表出しているものは,一方での経済や経営のグローバル化の進展,また他方では国内での種々の労働問題の発生という,現代日本の雇用社会が展開しているダイナミズム,そこでの当事者たちの苦闘に他なりません。たしかに個々の論文ごとに,問題の掘り下げや論理的な記述という点では精粗もありました。しかし基本的には,卒論作成という課題に対して,困難な就職活動の中でもゼミ生皆が誠実に取り組んでくれた,そのように考えています。そこで,ここでは一年を通した卒論作業を締めくくる講評として,研究や考察に際して私が大事だと思うポイントを,簡単に指摘しておきたいと思います。 大切なことは,一つには,論文の良し悪しの重点は,問題把握や理解の深さ,広さにこそあるのだということです。そして,そのためにも本質的に批判的な研究や考察態度を持って欲しい,そうした要望です。それは決して簡単なことではありませんが,少しかみ砕いて言えば,ただ単に日本的雇用の非を鳴らすだけではつまらない,なぜ現実はそうたらざるをえないのか,そこにまで問題把握を広め深めて欲しい,あるいは,ただ単に日本的経営を称賛するだけではつまらない,それが自らの体内に抱え込んだ病理にまで洞察の目を向けて欲しい,そういうことになるでしょう。要するに,現実は必ず緊張や葛藤を孕んでいます。その緊張や葛藤にこそ,考察の焦点があるのだということです。 いま一つは,まとめや考察にあたっては,無理矢理な政策提言などを行わないこと,むしろ疑問点を掘り下げて提示することの方が,ずっと大事だということです。政策提言の価値自体を否定するつもりは毛頭ありません。問題は,安易に政策提言してしまう習い性には,「わかったつもりになる」という悪弊が結びつくということでしょう。漠然として曖昧模糊で,何を質問して良いのか判らないという状況から,具体的に解かれるべき問題が見えて来る。おそらくそれが「理解が進む」ということでしょう。そうした態度を皆さんには大事にして欲しいと思います。 とはいえ,「言うは易く行うは難し」。卒論の評価基準というよりは,論文を執筆する際の心がけだ,そのように考えて下さい。 <以上> |
キーワード1 | アンメット・メディカル・ニーズ |
キーワード2 | 信頼関係 |
キーワード3 | GE(ジェネリック医薬品) |
キーワード4 | 特許切れ |
キーワード5 | 集中と選択 |
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