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学科 | メディア学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 公共交通に求められるものとは~大阪市営地下鉄の民営化の広報PRから考える~ |
内容 | 本論文では公共交通に求められるものとは一体何なのか、その答えを導くために、これまで公共交通機関や様々な交通手段で使われてきた広報は実際とに矛盾がないかを研究する。その手段として大阪市営地下鉄の民営化にむけたPRと民営化後に予想される姿とに矛盾がないかを検証する。大阪市営地下鉄の民営化後に予想される姿は過去に民営化された事例(国鉄民営化、郵政民営化)を例に考える。今回の論文を通して筆者が導き出した結果は、大阪市営地下鉄のより良い運営形態は現在のまま公営で行うべきだと考える。しかし、これは現状維持というわけではない。市民にメリットだけではなくデメリットもすべて紹介する必要がある。市はメリットに経営効率化を上げるが、そもそも公共交通は利益だけを追求することで十分な役割を果たせるとはいえない。無駄と考えられるものは削っていくべきだがその無駄の基準は人により異なる。交通は私たちにとって欠かせないもので市民の財産であるのに、利益主義をベースにした広報によって情報操作されていることの危険性を指摘した。 |
講評 | 香りと同じく、コミュニケーション論の中で交通問題が取り上げられることは少ない。しかし交通のコミュニケーション的側面への注目はマルクス以来、さまざまなロジティクスモデルとして注目されてきた。桐山のこの卒論は大阪地下鉄所有変更について注目し、その経営動向に関する大阪市役所の広報が民営化を目指すがために実態と合わないPR戦略を採っているという。そうした誤解を招くPRでは市民は正確な問題把握ができないことを検証した論文で、メディア学科の卒論として高い価値を有している。 |
キーワード1 | 大阪市営地下鉄 |
キーワード2 | 公共交通 |
キーワード3 | 広報 |
キーワード4 | 民営化 |
キーワード5 | 郵政民営化 |
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