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学科 メディア学科
年度 2014
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル メディアを通した地域活性化の可能性
内容 筆者は2012年からビデオ制作に取り組む中で日本古来の伝統文化は知られているようで実はよく知らないという人が多いという問題に気づき、ドキュメンタリー映像として制作した自主映像作品「今を生きる清水焼」とこの映像作品から同年代の学生が日本の伝統的なものについてどのようなイメージを抱いているのかを調べるために学生約50人にアンケート調査を行った。現在、地域メディアがすべての地域に求められているのかという問題点を指摘し、市民に求められる地域メディアの役割、「グローカル化」する地域社会でついて考察した。また、同年代の学生に行ったアンケート調査により、伝統文化や伝統工芸の存在を知っていて、興味がある人が多数を占めるのとは反対に、身近に触れる機会が無いために具体的には知らない人がほとんどであることが分かった。こうした現状から、伝統文化を次の時代に継承していくためには、伝統と近代の接合によって地域の活性化、市民意向をはかることで若者が地域固有の歴史と伝統の良さを知り、それを現代的な感覚で継承していくことが、世界に劣らない魅力ある日本文化を作っていくことに繋がるのではないかという結論に至った。
講評 伝統文化についてはメディアだけではなく、文化論としてあらゆるところで話題になる。そのことはとくに長い歴史をもつ京都において顕著であるが、筆者が取材対象とした清水焼についてもその制作現場まで知るひとは多くない。筆者は奈良に居住し京都で学ぶという環境特性を生かし、清水焼の制作者に密着し、その制作過程についてインタビューを交えてビデオ記録した。卒論として、文章だけではなく、ビデオ制作に挑み、京都の伝統文化の持つ魅力と問題点に迫った本作はメディア学科卒業論文として高く評価できる。
キーワード1 清水焼
キーワード2 地域メディア
キーワード3 伝統工芸
キーワード4 伝統文化
キーワード5  
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