詳細 | |
---|---|
学科 | メディア学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 国際紛争とメディア~紛争リスク軽減のアプローチとしてのメディア~ |
内容 | 紛争は世界を蝕む病であり、その被害を軽減するために、メディアはなにができるか。その際に問題となるのは、軍、政府との距離である。しかし、紛争時の最大の情報源が政府、軍である以上、遠く離れた状態での活動をするわけにもいかない。そこで、解決策として、国境や所属国に縛られない、国際的メディア機関の創設と運用を提唱する。そうして、国境を越えた情報の共有と、政府との距離の問題を緩和。さらには、その報道に、今後、紛争が生じる可能性のある地域に向けた、相互理解を深めるためのジャーナリズムを行うことを条件に盛り込むことで、紛争を未然に防ぐ機能を持つ機関としての運用を提唱。メディアと、それを扱う人々の良心に頼る面があるという脆さはあるが、アラブの春のように、革命の現場にメディアが入り込むことになった昨今においては、このような積極的リスク削減活動がメディアには必要とされる。 |
講評 | 昨今の「イスラム国」をめぐる様々な事件報道を見ても、どこまでメディアが当該事象への深層/真相を知ったうえで、もしくは知ろうとして報道しているかには疑問がある。それは取材から発信までに多くのバイアスが生じる要素が重なっていることにもよるがその前にジャーナリストがどのような視点を持って対象にアプローチしているかが問われる問題でもある。筆者は大学入学以来、このテーマでいくつもの文章を書いてきたが今回の卒論はその集大成であり、論旨もしっかりしており、メディア学科卒業論文として高く評価できる。 |
キーワード1 | 国際的メディア機関 |
キーワード2 | 政府との距離 |
キーワード3 | 世界平和 |
キーワード4 | 紛争リスク削減 |
キーワード5 | 紛争報道 |
戻 る |