詳細 | |
---|---|
学科 | メディア学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 新聞メディアにおける文学賞報道の特徴 ――芥川賞・直木賞の受賞者にまつわる報道を例に―― |
内容 | 文学賞について新聞メディアが報じる場合、受賞者あるいは受賞作について注目される。本論の目的は文学賞報道において、文学賞受賞者がどのような点に着目して報道されているかを明らかにすることである。 そのため日本国内でも社会的知名度の高い芥川賞・直木賞について、2004年から2013年にかけて発表された回のうち、文学賞受賞者を主題に据えた朝日新聞記事の多い回を絞り込んだ。その上で、該当する計10回分について受賞者を主題とした記事内容の分析した結果、受賞者は「候補入りの回数」「受賞者の出身地および在住地」「物語性のある家庭環境」「兼業(企業勤務)」について言及されやすいことが判明した。これらの要素のうち「候補入りの回数」「物語性のある家庭環境」は読者への印象を、「受賞者の出身地および在住地」は地域性を、「兼業(企業勤務)」は広く作家という職業への認識にそれぞれ関係する情報であると考察している。 |
講評 | 今年度は過去最大の20人を超えるゼミとなった。春学期が終わる7月下旬、「夏休み中に半分以上済ませ、12月上旬には全員が完成させ、卒業旅行の計画でも立てるがよい」と笑顔で見送った。各自が選んだテーマだし、それぞれが前進させることができるだろうと疑わなかった。 しかし、まったくエンジンがかからなかったようだ。就職活動が終わっていないなど、さまざまな理由が挙げられるが、例年以上に進行が遅い。11月には初めての「卒論合宿」を2泊3日で敢行、12月にも2度の日帰り合宿を行った。オレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。受講生に返送した添削後のペーパーは高さ20センチ以上に。 かくして、ようやくクリスマスイブの提出日に全員が間に合った。卒業論文を書く側だけでなく、指導する側も断崖絶壁に立たされたが、辛くも乗り切ることができた。結果的には、全員が一定水準を超える論文を書き上げることができた。 「大変だったが、達成感を味わった」という感想が届く。卒業論文が修練の機会となったならば、最高の大学生活を送ったことになる。全員が大きく成長したと信じている。 完成までの過程では、テーマ選びから研究対象や研究方法の検討、さらには研究結果のまとめ方まで、それぞれの場面で、難問をぶつけてもらった。どのように指導すればよいのか、例年以上に新たな挑戦の機会を得た。感謝したいのはこちらの方である。お疲れさま、そして、ありがとう。 |
キーワード1 | 芥川賞 |
キーワード2 | 直木賞 |
キーワード3 | 受賞者 |
キーワード4 | 経歴 |
キーワード5 | 内容分析 |
戻 る |