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学科 | メディア学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 宝塚歌劇団の精神 ―創立100周年の変容をたどる― |
内容 | 未婚の女性だけで構成される、世界的にも例を見ない宝塚歌劇団が創立100周年を迎えた。本研究では宝塚が長い歴史を持ち、今もなお高い人気を誇る理由を探る。徹底したファンサービスやメディアへの露出で常にファン層を拡大し、また「逆転裁判」といったゲームを原作にしたミュージカルを上演するなど、常に時代の最先端を行く先見性が宝塚の大きな強みである。また、太平洋戦争中の日本社会にも国民に娯楽を提供する集団として厳しい時代を乗り越え、その後海外ミュージカルを数多く輸入し上演に成功するなど、その柔軟性も長い歴史の中で大切にされた宝塚の精神であると考えられる。そして進化のなかにも「宝塚らしさ」と呼ばれる様式美を決して失わない姿勢も、その独自性を高める要因の一つだ。うまく資本主義社会に馴染んだ徹底的な劇団運営と、それに伴い努力し続けるタカラジェンヌの舞台人としての強さが論題の答えである。 |
講評 | 今年度は過去最大の20人を超えるゼミとなった。春学期が終わる7月下旬、「夏休み中に半分以上済ませ、12月上旬には全員が完成させ、卒業旅行の計画でも立てるがよい」と笑顔で見送った。各自が選んだテーマだし、それぞれが前進させることができるだろうと疑わなかった。 しかし、まったくエンジンがかからなかったようだ。就職活動が終わっていないなど、さまざまな理由が挙げられるが、例年以上に進行が遅い。11月には初めての「卒論合宿」を2泊3日で敢行、12月にも2度の日帰り合宿を行った。オレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。受講生に返送した添削後のペーパーは高さ20センチ以上に。 かくして、ようやくクリスマスイブの提出日に全員が間に合った。卒業論文を書く側だけでなく、指導する側も断崖絶壁に立たされたが、辛くも乗り切ることができた。結果的には、全員が一定水準を超える論文を書き上げることができた。 「大変だったが、達成感を味わった」という感想が届く。卒業論文が修練の機会となったならば、最高の大学生活を送ったことになる。全員が大きく成長したと信じている。 完成までの過程では、テーマ選びから研究対象や研究方法の検討、さらには研究結果のまとめ方まで、それぞれの場面で、難問をぶつけてもらった。どのように指導すればよいのか、例年以上に新たな挑戦の機会を得た。感謝したいのはこちらの方である。お疲れさま、そして、ありがとう。 |
キーワード1 | ポストモダン社会 |
キーワード2 | 宝塚移動隊 |
キーワード3 | 海外ミュージカル |
キーワード4 | ファンサービス |
キーワード5 | 様式美 |
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