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学科 メディア学科
年度 2014
ゼミ名 小黒 純
タイトル テレビドラマにおけるジェンダー表現 ―2005年と2014年の比較―
内容  日本では古くから現在に至るまで女性の社会進出や、家庭における男女の役割等様々な問題が議論されてきた。しかしその問題はいまだ解決に至ったとは言えない。本研究では、2005年、2014年のテレビドラマ2点を選び、女性社員たちの待遇や権限について表現されている箇所を抽出した。そして、登場人物の言動や態度を分析、当時の男女共同参画に関する社会事象と照らし合わせた。その結果、女性の社会進出に対する制度は推進されているものの、まだ効果が表れているとは言えないとわかった。また、テレビドラマの表現においてもいまだ男性優位で女性が不利に描かれる場面が多くみられ、性別役割分業意識はまだ日本に根強く残っていると言える。性別に囚われず、誰もが働きやすい社会にしていくための制度作りも必要であるが、同時に日本に根付いているジェンダーに関する問題を個人がそれぞれ意識するということが必要である。
講評  今年度は過去最大の20人を超えるゼミとなった。春学期が終わる7月下旬、「夏休み中に半分以上済ませ、12月上旬には全員が完成させ、卒業旅行の計画でも立てるがよい」と笑顔で見送った。各自が選んだテーマだし、それぞれが前進させることができるだろうと疑わなかった。
 しかし、まったくエンジンがかからなかったようだ。就職活動が終わっていないなど、さまざまな理由が挙げられるが、例年以上に進行が遅い。11月には初めての「卒論合宿」を2泊3日で敢行、12月にも2度の日帰り合宿を行った。オレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。受講生に返送した添削後のペーパーは高さ20センチ以上に。
 かくして、ようやくクリスマスイブの提出日に全員が間に合った。卒業論文を書く側だけでなく、指導する側も断崖絶壁に立たされたが、辛くも乗り切ることができた。結果的には、全員が一定水準を超える論文を書き上げることができた。
 「大変だったが、達成感を味わった」という感想が届く。卒業論文が修練の機会となったならば、最高の大学生活を送ったことになる。全員が大きく成長したと信じている。
 完成までの過程では、テーマ選びから研究対象や研究方法の検討、さらには研究結果のまとめ方まで、それぞれの場面で、難問をぶつけてもらった。どのように指導すればよいのか、例年以上に新たな挑戦の機会を得た。感謝したいのはこちらの方である。お疲れさま、そして、ありがとう。
キーワード1 ジェンダー
キーワード2 性別役割分業意識
キーワード3 テレビドラマ
キーワード4 女性
キーワード5 労働
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