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学科 | メディア学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | マスメディアによる少年事件報道の考察 |
内容 | 本稿は、マスメディアによる少年事件報道を世論調査や白書のデータ等から、多角的に考察することを目的としている。世論調査によれば、国民は近年、少年による犯罪の増加・凶悪化を感じているという。しかし、白書のデータは減少傾向を示しており、世論とは異なる。そこには、犯罪報道を伝えるマスメディアが深く関与している。 また、事例として「佐世保女子高生殺害事件」を取り上げ、新聞各紙を分析した。この事件では、容疑者の実名や顔写真が掲載されることはなかったが、インターネット上には実名等の情報が流出していた。今日のインターネット社会では、少年法61条が反古にされており、マスメディアの役割がより大きくなっているといえる。 最後に、国際人権ルールの観点から少年人権報道を考察した。国際人権ルールでは、少年のプライバシーや名誉を傷つける個人的な推知可能情報が、マスメディアによって公表されない権利の存在が確認できる。 |
講評 | 今年度は過去最大の20人を超えるゼミとなった。春学期が終わる7月下旬、「夏休み中に半分以上済ませ、12月上旬には全員が完成させ、卒業旅行の計画でも立てるがよい」と笑顔で見送った。各自が選んだテーマだし、それぞれが前進させることができるだろうと疑わなかった。 しかし、まったくエンジンがかからなかったようだ。就職活動が終わっていないなど、さまざまな理由が挙げられるが、例年以上に進行が遅い。11月には初めての「卒論合宿」を2泊3日で敢行、12月にも2度の日帰り合宿を行った。オレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。受講生に返送した添削後のペーパーは高さ20センチ以上に。 かくして、ようやくクリスマスイブの提出日に全員が間に合った。卒業論文を書く側だけでなく、指導する側も断崖絶壁に立たされたが、辛くも乗り切ることができた。結果的には、全員が一定水準を超える論文を書き上げることができた。 「大変だったが、達成感を味わった」という感想が届く。卒業論文が修練の機会となったならば、最高の大学生活を送ったことになる。全員が大きく成長したと信じている。 完成までの過程では、テーマ選びから研究対象や研究方法の検討、さらには研究結果のまとめ方まで、それぞれの場面で、難問をぶつけてもらった。どのように指導すればよいのか、例年以上に新たな挑戦の機会を得た。感謝したいのはこちらの方である。お疲れさま、そして、ありがとう。 |
キーワード1 | 少年事件 |
キーワード2 | 犯罪報道 |
キーワード3 | マスメディア |
キーワード4 | 少年法61条 |
キーワード5 | 人権 |
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