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学科 メディア学科
年度 2014
ゼミ名 小黒 純
タイトル 「夏の甲子園」報道の変遷 第50~95回大会決勝戦当日の紙面分析から 
内容  本稿では夏の甲子園第50回大会~第95回大会の記事の遍歴を読み解き、メディア(今回の場合は新聞)は観衆や読者のニーズに合わせて、記事の内容を変化させていたという仮説を立てた。その上で、記事分析では3つの切り口から分析を進めていった。1つ目の切り口は「対決」を強調しているかという点、2つ目の切り口は「スター選手」を強調しているかという点、3つ目の切り口は「感動ストーリー」を強調しているかという点である。
 分析を進める中で、第70回大会を機に記事の内容が変わったことが分かった。「スター選手」の場合は書き手が操作できないので、「スター選手」の出る確率が高い時代はあるが、書き手は操作できない。仮説の予測とは違い、高校野球の時代の変化によって、メディア自体が記事を変化していかなければいけなかったと考察できた。 
講評  今年度は過去最大の20人を超えるゼミとなった。春学期が終わる7月下旬、「夏休み中に半分以上済ませ、12月上旬には全員が完成させ、卒業旅行の計画でも立てるがよい」と笑顔で見送った。各自が選んだテーマだし、それぞれが前進させることができるだろうと疑わなかった。
 しかし、まったくエンジンがかからなかったようだ。就職活動が終わっていないなど、さまざまな理由が挙げられるが、例年以上に進行が遅い。11月には初めての「卒論合宿」を2泊3日で敢行、12月にも2度の日帰り合宿を行った。オレンジ色のフリクション・ボールを何本消費しただろうか。受講生に返送した添削後のペーパーは高さ20センチ以上に。
 かくして、ようやくクリスマスイブの提出日に全員が間に合った。卒業論文を書く側だけでなく、指導する側も断崖絶壁に立たされたが、辛くも乗り切ることができた。結果的には、全員が一定水準を超える論文を書き上げることができた。
 「大変だったが、達成感を味わった」という感想が届く。卒業論文が修練の機会となったならば、最高の大学生活を送ったことになる。全員が大きく成長したと信じている。
 完成までの過程では、テーマ選びから研究対象や研究方法の検討、さらには研究結果のまとめ方まで、それぞれの場面で、難問をぶつけてもらった。どのように指導すればよいのか、例年以上に新たな挑戦の機会を得た。感謝したいのはこちらの方である。お疲れさま、そして、ありがとう。
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